ドコモビジネス|NTTコム エンジニアリング

深水 一生

未来ワーキング

枠に収まらない大きな仕事を成し遂げたい
その一念は海外から宇宙へ新たな道を拓く

深水 一生

世界を舞台にしたビッグスケールの仕事に挑みたい

世界を舞台にしたビッグスケールの仕事に挑みたい

小さいころからYMCAで活動していて、中学生のときに年下の子どもたちが夢中になっていたテレビアニメを一緒に観たことでアニメにハマりました。それ以来、アニメや漫画といった日本が世界に誇るサブカルチャーを追いかけて、サブカルの権威の先生に師事したいという理由で、大学はその先生が所属されていた社会学部を選びました。

就職活動では、サブカル関連と世界を股にかける大規模な仕事をしたい思いから、玩具メーカーやアニメ制作会社、グローバルに事業展開するIT企業などにもエントリーしました。結果的に世界を舞台に活躍する大学の先輩から話を聞いたご縁で、グローバルな地盤を持ち、若くてエネルギッシュな印象を受けたNTTコミュニケーションズに入社を決めます。

入社後はサービスマネージャー(SM)として、特定の法人のお客さまのIT基盤を見守る運用保守の業務に携わります。当時SMは業務経験が豊富なベテラン社員が多く、入社1年目からSMの任に就くのは珍しかったようで、貴重な経験ができました。2年目にはキャリアップを目指し、海外拠点で1年間仕事をしながら経験を積む社内トレーニー制度「GCP」(グローバルチャレンジプログラム)にエントリーして、マレーシアで武者修行を積みます。海外で働くのは初めての経験ですが、これまででいちばん楽しかった1年間でした。

帰国後は再びSMとして、製造業や商社といった数件のお客さまを担当しました。お客さまのIT基盤を支える責任の重い仕事です。ひとたびIT基盤が故障すれば、真っ先に連絡が飛んできて、切羽詰まった状況になることも多々あります。社内各所に働きかけて、復旧作業を率先するという難しい業務もあります。とはいえ、ピリピリしている空気感の中、お客さまに頼りにされている状況にやりがいや楽しさを感じていたのも事実です。

花形フロント業務からHR部門へコンバート

1年の海外勤務を挟み、入社から7年ほどSMの仕事に従事しました。とりわけ印象に残っているのは、大手製造業のお客さまの契約更改を獲得したことです。受注か失注かで年間数十億かゼロかという大型案件で、契約継続に向けて、これまでのキャリアリレーション構築の知識や経験を集約した提案を行いました。日本だけではなく米国にまで足を運び、誠心誠意プレゼンテーションしたおかげで、うまく継続契約に成功。入社前に思い描いていた、世界を舞台にした大規模な仕事を達成できたと感じた初めての瞬間でした。

ようやくSMとしてのネクストステージが見え始めたころに、突然HR部門への異動となりました。正直、「どうしてこのタイミングで?」と感じましたが、いま考えると私の適性を見極め、キャリアアップを後押しする上司の英断だと思います。これは後日談なのですが、異動後に担当していたお客さまが「深水がいなくなったことでデグレ(品質低下)が発生している」とぼやいていたと聞きました。これは元SMとしてはうれしかったですね。引き継ぎが十分でなかった点は反省すべきですが、正直うれしさが勝りました(笑)。

2020年10月に、畑違いの人事を担当するHR部門に移ってきて、最初はわからないことばかりでした。それまでの人事のイメージは節目、節目に出てくるバックヤードの社員でしたが、自分でやってみると業務の幅がかなり広いのです。さらに、人事担当者は社員を査定する怖い印象を抱かれがちですが、実はそんなことはない。きちんと社員一人ひとりのことを親身になって考えていることにも気づきました。そんな人事の悪いイメージを払しょくするために、さまざまな新しい施策にチャレンジしています。

たとえば、社員主導で異動できる仕組みづくりもその1つです。人手不足の部署からの依頼を受けて、挙手性で自主的に異動できる「公募制」の改善をスタートしました。現在は社内に告知を出して公募を募るアナログな手法ですが、ゆくゆくはオンラインで各部署の思いを語ってもらうような形で公募を行うスタイルに進化させたいと考えています。いわば、大学のサークル勧誘のようなフランクなスタイルを目指しています。こうした施策をどんどん打つことで、人事と社員の間にある“見えない壁”を打ち破りたいと思っています。

花形フロント業務からHR部門へコンバート

肩の力を抜いて海外、宇宙で働く未来を描く

肩の力を抜いて海外、宇宙で働く未来を描く

HR部門で働くようになってから、新たな人脈も広がりました。一般的な業務ではあまり話す機会のない経営層との接点が増えたのです。もちろん話の中心は人事案件ですが、時折、雑談で混じってくる経営戦略などの情報は非常にわくわくします。また同じHR部門で、人事のプロに出会えたことも大きな収穫です。たとえば、「未来ワーキング」をとりまとめる田口智之さんもその一人です。私が隣で働く姿を見てもらったおかげでしょうか。未来ワーキングのメンバーにアサインされることになったのです。

未来ワーキングの存在は知っていたのですが、中身の見当はつきませんでした(笑)。参加してみると、経営層ではなく社員が主導で会社の未来を描くということは刺激的な体験でした。会社全体の経営や体制、制度をチーム一丸で変えていくといったやりがいのあるもので。元々SMとしてお客さまの業務を改善する、あるいは人事として社員のモチベーションアップにつなぐ施策を打ってきた私にとって最高の環境です。現在はメンバー以外の社員が自由に参加・発言できる「未来カフェ」の活動準備をしていて、未来ワーキングの取り組みを全社的に広げていくことを直近のミッションにしています。

私自身のキャリアとしては、いろいろな社内経験を積み、ゆくゆくは海外現地法人のCEOを目指したいと考えています。やはり2年目のマレーシア勤務で自身の価値観や考え方が世界では通用しないことを痛感し、徐々に現地のやり方になじんでピタッとハマった瞬間の感覚が忘れられません。これからというときに帰国したので、どうしてもやり残した感があるのです。いつか現地法人に赴きたいという気持ちは、常に持っています。なんならリタイヤ後も海外で暮らしたい。それがマレーシアでしたら最高ですね(笑)。

海外赴任にも憧れますが、宇宙で仕事をするという夢も持っています。いずれ軌道(?)エレベーターが建設されるようになれば、資材調達などで地上と宇宙のリアルタイムなやりとりができる新たな通信手段が求められるでしょう。従来の衛星通信に替わる5G、6Gの次に来る宇宙通信を提供して、運用保守までを一手に担うような仕事にも関わりたいです。

これまで重大な故障が発生し不眠不休で対応したこと、日本からのクレームを受けて海外で奔走したことなど、窮地に追い込まれたことは一度や二度ではありません。それでも生きていて、死ぬほどのことはない。たとえどんな苦境に追い込まれても「生きてるだけで丸もうけ」の心境で、肩の力を抜いてマイペースで取り組めば人生はうまくいく、楽しめると信じています。

OFF TIME
国内外を問わず旅行が趣味です。2019年に結婚して翌年挙式したのですが、まだコロナ禍で新婚旅行に行けていません。落ち着いたら妻とヨーロッパを巡りたいですね。自転車も好きで、遠乗り用のロードバイク、街乗り用のクロスバイク、お買い物用のママチャリを所有しています(笑)。

深水 一生

PROFILE

深水 一生

2013年にNTTコミュニケーションズに入社。法人顧客のIT基盤の運用保守を統括するSM業務を経て人事業務へ転身する。SMでは顧客の満足度、人事では社員のモチベーションを高める新たな施策を打ちだすことに喜びを感じている。どんな逆境でも折れずに楽しめる、強い心を持つ。

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