NTTコミュニケーションズグループ

近藤 康祐

PROFESSIONALS

敗北を知り、強く、大きく成長する
未経験者がゼロクレームの伝説をつくるまで

近藤 康祐

  • ホーム
  • arrow
  • PROFESSIONALS
  • arrow
  • 近藤 康祐
  • 人生を変えた“2人の上司”からの学び

    人生を変えた“2人の上司”からの学び

    大学の英文学科を卒業し、某メーカーの販売会社で営業職に就きました。いまでは考えられませんが、営業部隊は完全な縦社会で、理不尽な体育会系のノリがまかり通っていました。当初は良かった営業成績が徐々に低下し、厳しく責められ、モチベーションが失われる負のスパイラルに陥りました。ストレスで円形脱毛症になったときに、限界を感じました。

    そんなとき、大学時代の友人からの不思議な縁でNTTコムエンジニアリング(以下、コムエンジ)へのお誘いを受け、わらにもすがる思いで転職を決意しました。その販売会社を辞める際、当時お世話になった上司の引き留めを諦められた際の言葉が深く胸に刺さっています。「お前が真剣に辞めると決めたなら、わかった。だけど、お前は負けたんだということを忘れるな。その事実を受け止め、次は勝てる方法をしっかり考えろ」というもので、この言葉を心に刻んで新たな職場に乗り込むことになりました。

    最初に配属されたのは、通信機器の開発・検証部隊でバリバリの技術職です。元々文系でしかも営業職の経験しかなく、完全なゼロベースから始めるには不安しかありませんでした。しかし、前職で負けた理由は“やるべきこと”をやっていなかったことだと気づき、技術を習得するために寸暇を惜しんで勉強しました。

    ところが、上司がものすごく厳しい方でした。負けたくない一心、いつか絶対に認めさせたいという強い思いで、さらにギアを上げて仕事に打ち込みました。まわりの先輩からの的確なフォローもあり、1年が過ぎるころには、続けていく自信が生まれました。3年後、ようやく上司に認められた際は、とてもうれしかったことを覚えています。その上司とはいまでも飲みに行くのですが「あのときはごめんね!」と言われます(笑)。

    受け継いだノウハウから伝説が生まれる

    現在はNTTコミュニケーションズの音声系サービス全般、一部の開発を含む検証作業を担当するチームを取りまとめています。チームがうまく回るような雰囲気をつくり、メンバーのモチベーションを高めることが主なミッションです。さすがに当時の上司のような物言いはできません(笑)。それでも、現場で徹底的に叩き込まれた「検証で飯を食っているプロ意識」を、いま風にやさしく、わかりやすく、自分なりの言葉で部下たちに伝えるようにしています。

    まだ現場の前線で検証作業に携わっていたころ、忘れられないエピソードがあります。20年近く前になりますが、某家電メーカー様からの依頼で携帯電話機の検証を依頼されたのです。某携帯キャリア向けの第一弾となる製品だったため、時間的な制約が厳しい中、成果を厳しく求められる状況でした。メーカー様自社内での検証は終えている状態で、ある意味、念押しの意味だったのかもしれません。そんな事情はつゆ知らず、いつも通りの検証を行ったところ、けっこうな数の不具合を検出しました。不具合も修正され製品がリリースされて数カ月が過ぎたころ、メーカー様から呼び出しがかかりました。

    要件は伝えられず、とにかく来てほしいという話でした。製品に問題があり、検証成果に対して厳しい指摘を受けるのではという不安を胸に単身で先方を訪ねたところ、30人ほどが待ち受ける大会議室に通されました。まるで裁判のような雰囲気の中、上座の方が「来てもらった理由は、不思議だったからです。なぜ、ここまでの不具合が発見できたのでしょうか」と尋ねられました。特別なことはしておらず、普段通りの検証を一生懸命やっただけですと説明すると、みんな首を傾げているのです。どうやら、私たちが検証を行った製品のクレームがゼロであり、これはお客さまにとって初の快挙だったようです。だいぶ後に聞いた話では、このゼロ案件はメーカー様社内での伝説になったのだとか。とはいえ、私たちだけの力ではなく、メーカー様共々の結果でありますから、伝説の一端に貢献できたのでは、という気持ちでいます。

    少しタネ明かしをすると、製品の多くはメーカー様開発者の目線で検証されます。とはいえ、実際に製品を使うのはお客さまです。ときには想定外の使い方をされることもあります。これまでの検証作業で多くの不具合やクレームを知識・知見として持っていると、お客さま目線に踏み込んで「ここらへん」という勘が働き、“あたり”がつくのです。実はこの第三者評価のノウハウも、先の厳しい上司から学びました。いまは本当に感謝しかありません。

    “負け”に屈しないモチベーションで社会に貢献する

    “負け”に屈しないモチベーションで社会に貢献する

    コムエンジに入社した当初に感じたのは、社員間で家族のような関係が構築されていることでした。同じ趣味を持つ社員たちが自由参加するイベントも多く開催されており、そんな良好な人間関係が、本音で話し合える社風をつくり出しています。入社当初に先輩から親身になって指導していただき、アドバイスを受けたことも、この社風ならではと言えるかもしれません。

    IT業界は専門知識が多く、ハードルが高く感じるかもしれません。私は未経験で飛び込みましたが、いまは技術畑のマネージャーで仕事を回しているので、経験はあまり気にしなくてもいいのではないでしょうか。むしろ大事にしてほしいのは仕事へのモチベーションであり、描いているキャリアプランです。それさえお持ちであれば、私たちは否定することなく、必ず受け入れます。キャリアプランを踏まえたOJTも考えますし、資格が必要であれば取得に向けて真摯にサポートします。気負わずにチャレンジできる環境がコムエンジンにはあると思います。

    かく言う私も道半ばではありますが、もっと会社に貢献したい、社会に貢献したいという強い気持ちを持っています。少し哲学的ですが「なぜ、人間は生まれたのか」という問いに対して私が出した答えは「社会貢献」です。ミクロな視点でいえば社内の困っている人を助けることであり、マクロな視点であれば仕事を通して社会課題を解決することになるでしょう。これらを1つ1つ積み重ねていくことが私のチャレンジです。好きな言葉は「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。負けには必ず理由があり、それを理解すれば負けなくなるのです。

    ◇OFF TIME
    読書が好きで戦国時代の歴史物を好んで読みます。好きな戦国武将は明智光秀。信長をなぜ裏切ったのかという理由から興味が始まって、たくさん本を読んでいろいろな魅力に気づきました。今はちょうど大河ドラマで少しイメージが変わったかもしれませんね。当時は好きだというとけげんな顔をされました。どこか天邪鬼なのかもしれませんね(笑)。

    近藤 康祐

    PROFILE

    近藤 康祐

    1998年にNTTコムエンジニアリングに入社。製品やサービスの品質を支える検証部隊の現場でキャリアを重ね、現在はNTTコミュニケーションズの音声系サービス全般の検証を行う技術検証ユニットのマネージャーとして現場を指揮している。長年の検証現場で培ったノウハウをかみ砕き、若い世代に伝えていく使命を持つ。

    一覧へ戻る