ドコモビジネス|NTTコム エンジニアリング

髙橋 和也

ENGINEER

未知を追求する姿勢で数々の壁を乗り越え
ネットワーク業界に貢献できる人材を目指す

髙橋 和也

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    バイクショップ店員がIT業界に転身した理由とは

    子どものころ父親がオートバイに乗っているのを見て、いずれ自分も乗ってみたいと思っていました。その夢がかなうのは、高校に入ってからです。アルバイトをして資金を貯め、中型二輪の免許を取得し、町のバイクショップで念願のバイクを手に入れました。バイクの仕組みを理解し、運転技術や整備技術を身に付けたい一心で、思わずスタッフさんに「いずれバイクショップで働きたいのですが」と、打ち明けました。ちょうど人手が欲しいタイミングだったようで、「それなら、うちで働いてみないか」というように、とんとん拍子でそのバイクショップで働くことになりました。

    一般的には専門学校などで知識を得てからバイクショップに就職するパターンが多いのですが、ほぼ知識がない状況からのスタートだったため、働きながらバイクの整備や修理などを学んでいきました。新しい知識や技術に触れる日々は非常に充実していて、楽しかった記憶しかありませんね。休日にはツーリングはもちろん、山道や林道といった未塗装の周回コースを走るエンデューロレースにも参加するほど、バイクの魅力にどっぷりとハマっていました。

    バイクショップの仕事は、力仕事も多くタフな身体が必要です。ずっと仕事を続けていきたい思いはありましたが、6年ほど働いたところでぎっくり腰を患い、泣く泣くバイクショップを退職し、腰に負担のないデスクワーク系の仕事を探しました。当時、バイクショップの発注方法がFAXからインターネットに切り替わり始めたのを見て、将来性のあるインターネットに関わる仕事に就きたいと考えました。そして、2005年からOCNの運用管理を担う仙台エンジニアリングセンタの法人向けの窓口応対を行う部署で働くことになります。

    当時は法人向けOCNサービスの主要販売商品の転換機で、多忙な時期だったこともあり、短い研修期間を終えるとすぐに現場に投入され、働きながら仕事を学んでいきました。初めて飛び込んだITの世界で、わからない言葉が飛び交っていましたが、もともと新しい知識や技術を学ぶことを苦に感じない性分なので、大変ながらも楽しく働くことができました。

    応対レベルを底上げするバックヤード業務へ

    私は決して要領がいいほうではなく、器用なタイプでもありません。配属されて1年ほど、法人のお客さま応対のオペレーターを担当したのですが、自分が理解できていない技術に関しては、どうしてもお客さまと話すときにしどろもどろになってしまうのです。それでも、どんなに多忙な現場の中でも、本当に初歩的な質問に対してもきちんと答えてくれる先輩方と上司がいました。うまく仕事を回せていない私に目をかけてくれ、わからないことを自分なりに理解しようともがいている私を「見込みがある」と評価してくれたのです。「見ている人はきちんと見てくれている」と、とてもうれしかったことを覚えています。

    現在はお客さまとダイレクトに会話するのではなく、オペレーターの相談に乗ったり、シフトを管理したりする、バックヤード業務を担当しています。私自身、まったくわからない状態から仕事を覚え、その後仕事を教える側に立った経緯があるため、オペレーターから相談を受けて、状況をきちんと整理し、解決できたときには大きなやりがいを感じます。私が仕事を始めたころとは違い、現在はお客さまの満足度を高めるきめ細かい応対が必要です。このため、新人の育成にも力を入れており、わからないことは周囲がしっかりとサポートする体制が構築されています。私が新人だったころに手厚くサポートしてくださった先輩方のマインドを継承している現在のサポート体制は、仙台エンジニアリングセンタの強みでもあると感じています。

    バックヤード業務に従事するいまでも、決してとどまることなく新しい知識や技術を学び続けています。年々、お客さまの問い合わせ内容は多様化・高度化しており、こちらが知っているか、そうではないかで対応のレベルが大きく変わってくるためです。そもそも知らないことを知ることは、何よりの楽しみでもありますので、いい仕事に就いたなと思っています。

    学びを止めない<br>“トラブルシュートのスペシャリスト”

    学びを止めない
    “トラブルシュートのスペシャリスト”

    職場で使用するトラブルシューティングのスキル向上を図るために、2年ほど前からインターネット技術者のコミュニティ「JANOG(ジャノグ)」主催のトラブルシューティングコンテスト「NETCON」に参加しています。NETCONでは、実際にトラブルが発生しているネットワーク環境が参加者に提供され、問題の原因を調査し、解決することで得点が得られます。上位ランキングの得点がリアルタイムに表示され、最後の最後まで気を抜くことはできません。昨年はコンテスト終了間際で逆転され、2位になってしまうという苦い経験をしました。

    その悔しさをバネに頑張ってきたかいがあり、今年1月と7月に開催された大会では2連覇を達成することができました。リモートで参加した1月は参加者数52名、現地で参加した7月は参加者数70名でしたが、リモートと現地参加という異なる状況の中で連覇できたことは大きな自信につながりました。そして、NTTコムエンジニアリングの技術力を広くアピールできるいい機会になったのではと感じています。

    NETCONに参加するようになって、ネットワークに携わるさまざまな企業の方と接する機会が増え、会社や業種の垣根を越えてネットワーク業界全体の話ができたことも大きな収穫でした。現在いちばん興味を持っているネットワークに関わる仕事は、この先もずっと続けていきたいと思っています。現在は応対業務というお客さま寄りの仕事ですが、チャンスがあれば物理的な設備の細かい調査や設計のような、新しいことにも挑戦していきたいですね。いずれはネットワーク業界全体に貢献できる人物になる夢を抱いています。

    座右の銘は、「壁というのは、できる人にしかやってこない。越えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁があるときはチャンスだと思っている」(イチロー)です。振り返ってみれば、私自身、バイク業界、IT業界に未経験で飛び込み、いくつもの壁を乗り越えてきた経験があります。最近も仕事でミスをしてしまったのですが、そのミスを起点に新たな気づきが生まれ、これまでにはない新たな価値をお客さまに提供することができました。ミスを帳消しにすることはできませんが、ポジティブにとらえることで、いい結果につながることが多いのです。そんな前向きな姿勢で今後も仕事を続けていきたいと思います。

    OFF TIME

    休日はシミュレーターを使ってネットワークの検証をしています。あまり学習とか自己啓発という認識はなくて、ほぼ趣味のようになっていますね(笑)。最近、犬を飼い始めて、散歩することが日課になっています。毎回小さな発見があり、いい気分転換になっています。

    髙橋 和也

    PROFILE

    髙橋 和也

    髙橋 和也(たかはし かずや)/トラブルシュートのスペシャリスト
    2005年より仙台エンジニアリングセンタに勤務。2021年よりNTTコムエンジニアリングの正社員としてOCNの法人顧客向け接続サービスの故障対応、設備保守・監視業務に従事している。常にネットワークの知識、技術に磨きをかけ、NETCON連覇を達成。ネットワーク業界への貢献を目指すエンジニアである。

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