ドコモビジネス|NTTコム エンジニアリング

ランディングステーション landing station

不断の矜持。
通信で世界をつなぎ続ける
シーサイドの番人たち

三重県志摩の海

海の底にマスクメロンの網目のように張り巡らされ、国や地域をつなぐ国際海底ケーブルは、私たちの暮らしに欠かせない通信を支える重要なインフラです。
国際海底ケーブルが引き揚げられる海辺には、必ずランディングステーション(LS)と呼ばれる施設があります。 国際海底ケーブルが巨大な通信回線とすれば、LSは通信をコントロールする巨大な多機能ルーターでしょうか。
NTTコムエンジニアリングでは、北茨城、新丸山、志摩、沖縄の国内4局のLSの運用保守を担っていて、各LSでは熟練のプロフェッショナルたちが通信をつなぎ続ける、不断の矜持を胸に日々業務にあたっています。 そんな、シーサイドの番人たちの横顔に迫ります。

国際通信の安定を支える、
局長たちの熱い胸の内

千葉県南房総の海

北茨城LS
サービスネットワーク部門
サービスフロントユニット
(2015年入社)

新丸山・南房総LS
サービスネットワーク部門
サービスフロントユニット
(2015年入社)

志摩LS
サービスネットワーク部門
サービスフロントユニット
(2015年入社)

沖縄LS
サービスネットワーク部門
サービスフロントユニット
(2016年入社)

ランディングステーションの
社会的使命

北茨城LS局長 : ランディングステーション(LS)は国際通信の要であり、世界の通信をつなぐ国際海底ケーブルを陸上に引き揚げ、国内のさまざまな通信に展開させる役割を担っています。 “ランディング”は航空機などの“着陸”を意味しますが、世界中からのデータを着陸させ、世界中へデータを離陸させるLSは、いわばたくさんの人や貨物を運ぶ航空機が離着陸する国際空港に例えられるかもしれません。 LSの社会的使命は、いついかなるときでも通信を安定してつなぎ続けることです。 LSのスタッフは日々点検を実施し、故障発生の際には、速やかに適切な対応ができるよう、学習・訓練を重ねることで、国際通信の安定を支えています。

4局が連携することで
生み出されるシナジー

志摩LS局長 : NTTコムエンジニアリングが運用保守を行っているLS4局は、相互に連携して業務を遂行しています。連携する目的は「一緒に成長し、一緒に挑戦する」ことにあります。 4局は場所こそ離れていますが、1つのチームです。 各局の地域性と専門性を生かしながら状況や課題を共有し、最善の解決策を導くことで強固なネットワークの運用保守を維持しています。 ときには、深夜の作業や急なトラブル対応もあります。しかし、4局が一丸となってミッションを成功させたときには、大きな達成感が得られ、チームワークがより強固になります。 LSの世間の認知は高いとは言えませんが、私たちは国際通信を守り続けることに誇りを持っています。

ランディングステーションが
求める人材像

新丸山LS局長 :英語の語学力やコミュニケーション力、加えて、新たな技術やノウハウを学ぶことに物怖じしない向上心やチャレンジ精神を持つ人材をLSは求めています。ある意味、特殊な環境とも言えますので、まずは職場見学や説明を経て、それでも働いてみたいと思う方を歓迎します。近年、私たちのLSには、運用保守のみならず、国際海底ケーブルに関する幅広い業務対応が求められるようになっています。つまり現場スタッフとしての能力を研さんすることで、国際海底ケーブルの企画・構築などを担うエキスパートへのキャリアアップの道も開きつつあります。 グローバルな分野で活躍したいといった向上心のある方は、特におすすめです。

ランディングステーションが
歩んでいく未来

沖縄LS局長 :これからのLSは、まずは国際通信のハブ機能を高度に維持するために、トラブル発生時に迅速かつ効率的に対応できる体制を整備し続けることが重要です。そのためには、スタッフの業務をサポートするIoTやAI、ロボットなどの導入について共同研究の機会を設け、通信品質の維持・向上を目指すことも必要になってくるかもしれません。そこで生み出した時間を活用して、スタッフはさらなる知見やスキルを身に付けて、人間にしかできない業務にシフトしていくべきでしょう。 さらに、国際通信の重要性や増え続けるサイバー攻撃のリスクなどを踏まえ、既存のセキュリティ対策を抜本的に強化していく必要も感じています。

ランディングステーションの
運用保守を担う
個性豊かなスタッフたち

沖縄県の海

北茨城LS
サービスネットワーク部門
サービスフロントユニット
(2022年入社)

社員A

新丸山・南房総LS
サービスネットワーク部門
サービスフロントユニット
(2024年入社)

社員B

志摩LS
サービスネットワーク部門
サービスフロントユニット
(2022年入社)

社員C

沖縄LS
サービスネットワーク部門
サービスフロントユニット
(2023年入社)

社員D

国際通信を守る仕事に思うこと

志摩LS 社員C : いまやビジネスや生活に欠かせないインターネットサービスは、国際通信の99%以上を担う国際海底ケーブルが無くては成り立ちません。 その下支えをしている、LSの運用保守という仕事に誇りを持っています。海外のLSやベンダーとのやり取りも多く、グローバルな視点で仕事にあたる機会も多々あります。 その一方で、大きな責任を背負う仕事であるため、通信トラブルにつながるようなミスは許されません。 とはいえ、納期やノルマに追われる作業ではないので、石橋を叩いて渡る確実さを心掛けながら日々の業務にあたっています。

新丸山・南房総LS 社員B : 確かに、小さなミスが重大な事故につながる可能性もある仕事なので、プレッシャーを感じることもあります。 さらに、緊急の呼び出しの際は、夜間や休日でも2時間以内に現場に駆け付けなければならないため、常に緊張感を持って、電話を受けたらすぐに動けるように心の準備はしています。 私自身は、LSが日本のインターネットの玄関口となる重要なインフラ拠点の1つであることは、この仕事を始めてから知りました。 その運用保守を担う、スケールの大きな仕事をしていることにやりがいを感じています。

この仕事に就くことに
なったきっかけは

北茨城LS 社員A : 私はサーフィンや釣りなどが趣味で、海の近くで働きたいと思っていたところ、地元の北茨城LSの局員募集を知り、応募しました。 アメリカ留学経験で英語は多少使えましたが、ITの知識は無く、PCの操作すらおぼつかなかったです。 逆にそういう状態でしたので、前向きに知識や技術が吸収できたのだと思います。前職は建築現場の職人だったのですが、LSでは配線や装置交換といった作業も発生します。 職人としての考え方は建築と同じで、特に緊急時には作業の優先順位を重視して、1つひとつ確実に段取りを進めていくように心掛けています。

沖縄LS 社員D : きっかけは、登録していた派遣会社から声を掛けられたことでした。 もともと、通信業界のバックグラウンドはなかったのですが、私もアメリカ留学経験があり、前職の海外とのコレポン(correspondence:英文でのやり取り、通信)の実績を買われました。 当初は専門用語が多くて、頭を抱えましたが、自ら率先して学ぶ姿勢で業務にあたればクリアできると思います。 沖縄LSは国際海底ケーブル以外に国内海底ケーブルも陸揚げされており、こうやってリモートでお話しができるのも、日々の運用保守業務があればこそだと、実感しています。

社員B : 地元で語学力を生かせる仕事を探していたところ、LSにたどり着きました。 海外とのやり取りが多いインターナショナルな職場環境が性に合っていると思います。 学生の頃、NTTの美術館と在籍していた大学による、産学協同の企画展に参加したこともあり、ご縁があったのかもしれません。 仕事においては、英語力と複数のプロジェクトを並行して進めていくマルチタスク力が生かせていると思っています。 目の前が海という開放的な環境で仕事ができることや、ITや伝送の技術における学びの絶えない職場で自身のスキルアップが図れることに喜びを感じています。

社員C : LSで働くようになったきっかけは、実家に戻ったタイミングで目にした求人広告でした。 そこには、「海底ケーブルの監視業務」程度の、少ない情報のみが書かれていたので、実は詳細がよくわからないまま働き始めました。 英語は少々読み書きできる程度ですが、それでも非常に役立っています。 携わっている案件や現場作業の有無により、一日の働き方は大きく変わりますが、通常は9時出社、17時30分終業です。 ただし、年に十数日はシフトを組んで夜間対応や緊急駆け付け対応を行っています。沖縄LSはメンバー少ないので、各LSと緊密に連携して人材のやりくりを行っています。

休日やオフタイムの過ごし方は

社員A : サーフィンや釣りに加えて、オフロードバイクに乗って遊んでいます。実は高校時代からやっていることは変わっていません(笑)。 夏は19時過ぎまで明るいので、仕事終わりにもサーフィンを楽しんでいます。

社員C : 私は、サーフィン一筋という感じです。
長い休みあるとサーフトリップ(サーフィン旅行)に出かけたりしています。
海が近いので、始業前や終業後にも波に乗れるのがいいですね。

社員B : 最近引っ越したので、家を片付けたり、新しい家具を組み立てたりしています。 これからアートやヨガなどで余暇を楽しみながら、新しいコミュニティでの交流を深め、地域活動にも参加していきたいと思っています。

社員D : 休日は畑仕事を楽しんでいます。 沖縄ならではのバナナ、パパイヤなどを栽培しています。パパイヤは植えなくても勝手に生えてきます(笑)。昨年生まれた娘と遊んだり、ドライブしたりするのも楽しみです。

ランディングステーションに
向いている人は

社員A : 少人数体制で回しているので、みんなとうまくやれる人、しっかりとコミュニケーションがとれる人がいいのかなと思います。 働くための技術・知識は、後からついてくるので心配しなくても大丈夫です。

社員B : 常に学び続けたい方には、向いている職場かと思います。ミスをしないように慎重に作業する方、注意できる方も適しているでしょう。 もちろん、海の近くで暮らしたいということもきっかけとなると思います。

社員C : 仕事で英語を使いたい方、いろいろな世界を見てみたい方にはおすすめです。 たとえば、私のようにLS勤務をきっかけに、国際海底ケーブルの仕事に深く積極的にかかわっていきたいという意欲を持つ方も歓迎します。

社員D : YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoのような動画コンテンツは、LSが運用保守する国際海底ケーブルを伝って世界中に配信されています。 それを考えると、ワクワクします。そういう仕事に心が動いた方もお待ちしています。

茨城県の海