社員ブログ

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SDGs推進室
清水 さち
マラウイ渡航記スタート!
こんにちは!SDGs推進室の清水です。
アクションプログラムメンバーが4月にマラウイ(リロングウェ)に渡航し、SIFA(Social Innovators Forum in Africa)を開催しました。
このブログでは、イベント開催に向けてのプロセスや、当日の様子を連載でお届けしたいと思います。
最後まで読んでいただけたらうれしいです。
それではスタート!
SDGsアクションプログラム(AP)とは?
本題に入る前に、アクションプログラムについてご紹介します。
このプログラムは、2021年10月に発足し、コムエンジ社員のICTスキル、社会貢献力、アントレプレナーシップをもって社会課題の解決に取り組み、2030年のSDGs達成へ貢献することを目的としている活動プログラムで、NPO法人Colorbathさまと連携し、ネパールとマラウイの社会課題解決に資するビジネスモデルを構築しながら、新しいソーシャルビジネスを推進しているプログラムです。
「自分たちにできることは何か」を考え、国内外問わず、 調査や視察を重ね、現地の課題に寄り添いながら、両国の明るい未来社会の実現につなげていくことを目標にしています。
本活動は、本務の2割稼働を使っての兼務の位置づけとなっており、限られた時間の中でも最高のケイパビリティを創出できるよう、メンバー全員でフォローしながら取り組んでいます。
普段は月1回のワークショップや、週2回の定例会など、定期的に国内で活動していますが、今回の渡航に関しては、PoC(=Proof of Concept=概念実証)が目的で、国内でディスカッションを重ねて詰めてきた内容が実現できそうか、想定どおり進めていいのかを、現地に赴き、”現場のリアル”を目や耳や肌で感じ、プロジェクトのよりよい未来に向けて実証を行いました。
すでに公開している、ネパール渡航記①~⑦も、このプログラムでの取り組みになります。
NPO法人Colorbathさんについて
こちらもネパール渡航記で触れておりますが、我々と現地をつないでくださっているNPO法人Colorbathさんについても、改めてご紹介したいと思います。
NPO法人Colorbathさんは、ネパール・マラウイ・日本をフィールドに、教育や農業、県衛生、雇用創出など、多様な分野にまたがる活動を専門家とともに展開しております。普段からリモートで密に連絡を取りながら連携し、現地との間に入って調整をしていただいており、渡航の際は円滑にスケジュールを遂行できるよう、手厚くサポートしていただいており、我々の活動にはなくてはならないパートナーです。そんなColorbathさんと共にワンチームとなって、我々アクションプログラムメンバーも、各国の現地企業の協力を得ながら一緒に活動を進めています。
マラウイってどんな国?
みなさんは、”マラウイ”と聞くと、どんなことイメージしますか?
私は正直、アフリカ大陸にある国のひとつ・・・ぐらいしか思いつきませんでした。
マラウイは、アフリカ大陸の南東に位置し、北海道と九州を合わせたぐらいの広さで、正式名称はマラウイ共和国です。
「アフリカの温かい心(The Warm Heart of Africa)」という別称も持ちます。
首都はリロングウェで、人口は約2,000万人となります。
労働人口の約80%が農業及び農業関連事業に従事する農業国です。
公用語はチェワ語と英語で、チェワ語が日常的に広く話されています。
通貨はマラウイクワチャ。記号は「MWK」で示されます。
私達が渡航したときのレートは、1MWK=約0.081円ぐらいだったかと思います。
ローカルなお店は安いですが、多国籍のおしゃれなお店は日本とあまり変わらない印象でした。
・ミネラルウォータ:約MWK40,000
・おしゃれなカフェでランチ:約MWK1,000,000~1,500,000
・4人でローカルなお店で焼き鳥と瓶ビール:約MWK15,000,000/人
有名な食べ物は、「シマ」と呼ばれる、メイズ(トウモロコシの粉)をお湯と混ぜて練った主食です。
見た目は蒸しパンのような形ですが、これを小さく手でちぎり、そのまま丸めて食べます。
シマ自体はほんのりトウモロコシの味がする程度で、基本的にはシチューのようなスープに付けて食べたり、おかずと一緒に食べたりします。
日本のお米であれば、朝食も食べるイメージですが、現地の方は、シマは朝食に食べるものでは無いようで、その感覚が面白かったです。
それ以外の主食で言うと、フライドポテトを食べている印象でした。
渡航するためには、予防接種が推奨されています。
一度打てば免疫があるので、渡航のたびに打つ必要はないですが、我々は事前に3種類の注射と1種類の経口薬、そして滞在中~帰国後1週間は錠剤を毎日飲んでいました。予防接種も、2回に分けて打つものもあり、なかなか時間もお金もかかるなぁと実感しつつ、それだけすごい国に行くのか、というワクワク感もあったことを覚えています。
マラウイの教育課題を解決したい!
「マラウイ」とインターネットで検索すると、必ず「貧困」というワードが関連語句としてヒットします。
マラウイは、1人あたりのGDPが世界的に低い国の一つであり、その原因はさまざまです。
農業国のため、天候の変動による影響が大きく、インフラも未整備なところが多く、物流や経済活動がスムーズに進まず、経済成長が阻害されています。政治や社会的な不安定さも要因の一つとなっており、内戦や紛争の影響で人々の生活も不安定となっています。
教育や医療体制も整っておらず、子供達の将来も先進国と比べたら選択の幅が狭く、医療面でも、病気やけがで苦しむ人が多く、貧困から抜け出せない状況を作り出しています。
こういった複雑な状況をひとつづつひも解くのは非常に時間がかかり、自国だけでの解決が難しいということもあり、国際社会からの支援を受け、成り立っている国でもあります。
その中から、アクションプログラムメンバーは、教育問題に着目しました。
最終的なゴールを、「マラウイの人自身で教育課題を解決解決の土台をつくる」×「収益化」と位置づけ、マラウイが自走できる土台作りと、エンジだからできることでの収益化を目標に、さらには「ICTの力でできること」、も念頭に置き、課題解決に取り組んでいくことにしました。
学生のビジネスアイデア創出の機会をつくりたい!
アクションプログラムとしては3回目となる渡航なのですが、前回の渡航で、MFEC(Malawi Future Entrepreneurs Challenge)という、マラウイ国の発展や雇用創出につながる新規事業の創出、マラウイのために活動したい人の発掘・育成のためのイベントを開催し、学生が考える新しいビジネスアイディアをビジコン形式で行いました。このイベントの成功と発展に期待し、企画したのが今回のSIFA(Social Innovators Forum in Africa)です。SIFAでは、学生のビジコンに加え、パネリストを招いたKeynote Session、術体験などの企業ブース、学生と企業をつなぐコミュニティカフェを同時開催しました。
日本と異なる文化や環境、運営方法に戸惑いながら、奮闘したメンバーの様子は、また別の記事でご紹介したいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!