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【アクションプログラム】マラウイ渡航レポ
~教育問題解決への挑戦②~

SDGs アクションプログラム

2025.06.02

【アクションプログラム】マラウイ渡航レポ<br>~教育問題解決への挑戦②~

Writer

SDGs推進室

清水 さち

とにもかくにも遠いマラウイ・・・

こんにちは!SDGs推進室の清水です。
前回に引き続き、マラウイ渡航記の続きです。

いよいよ渡航当日。私たちはエチオピア航空でマラウイのリロングウェ空港に向かいます。
乗り換えはなんと3回!丸1日かけての大移動です。

<マラウイまでの道のり>
成田→仁川(韓国) 2時間半
仁川→アディスアババ(エチオピア) 12時間
アディスアババ→ルブンバシ(コンゴ民主共和国) 4時間
ルブンバシ→リロングウェ(マラウイ) 1時間15分

おそらく、これが最短ルートだと思います。これだけ移動しても、乗り換え時間は最長3時間とあまり待ち時間が少ないにも関わらず、こんなにもかかるんです。仁川からアディスババなんて約12時間。もうここまで長距離になると、韓国までのフライトなんて、とても短く感じます(笑)
また、今回おもしろかったのが、韓国の入国ルールで、必ず機内を降りて保安検査をする必要があったため、一度機内を出て、違うゲートで先ほどまで乗っていた飛行機の同じ席に戻るというシステムでした。仁川から乗ってこられる方もいらっしゃり、ここまでは日本人や韓国人が大半でしたが、ここからはアフリカ方面の方が多く、ガラッと国籍比も変わりました。全員乗り込み離陸。12時間のロングフライトです。出発が深夜だったので、食事の時間以外は機内は暗く、寝ながらのフライトとなりました。そしてようやく次の目的地、エチオピアに到着。
個人的には初めて上陸したアフリカ大陸。アディスババ空港。当初、名前からはどこの空港か想像もできなかった程未知の空港だったのですが、空港内は思った以上ににぎわっており、人も多く、予想外でした。

時間も経ち、いよいよ離陸。次はコンゴ民主共和国のルブンバシ空港へ向かいます。先ほどの12時間のフライトに比べたら4時間でさえそこまで長く感じず、ほどなくしてルブンバシ空港に到着しました。そしてここで降りない人は機内で待機。1時間程の間に清掃が入り、新たな乗客を乗せ、一行はリロングウェに向かいました。そしていよいよ待ちに待った最終目的地に到着!機内を降り、空港入口手前から滑走路を見渡すと、空は広く、雲も低く感じる程で、高い建物はなく、日本からはるばるやってきたということを実感しました。

現地の空港の景色の写真

アポなし?!ドキドキのスポンサー営業!結果はいかに・・・

今回の渡航のメインはSIFAの開催なのですが、開催にあたり、渡航前からColorbathにも協力していただき、たくさんの企業に声をかけ、スポンサーを集めてきました。日本での開催であれば、もしかしたら直前の依頼はなかなかやらないと思うのですが、ここはマラウイ。イベントの最終調整も前日まで決まってないことも多く、イベント前日まで2日間に渡りスポンサー営業をかけていきました。

企業へ訪問しに行く様子

訪問先はメガバンク・モバイル通信キャリア・ショッピングモールのマネージャーといった大手企業から、ショッピングモールのテナントや、路面店とさまざま。残念ながら、メガバンクとショッピングモールは担当者の都合が悪く面会することが出来なかったのですが、モバイル通信キャリアについては、キーマンの方が話を聞いてくれ、取り組み内容にも賛同してくださいました。ショッピングモールのテナントは、本当に突撃だったのですが、どの店舗でもスタッフの方がやさしく耳を傾けてくれ、どういった事がお店にとってメリットがあるのかをお伺いしたり、本社や担当部署の連絡先を教えてもらったり、参加の意思を示してくれました。

現地の企業を訪問し、話し合っている様子

今回の営業は、直近のイベントへの協賛もそうですが、次回予定している規模の大きくしたイベント(別の回でお話します。)を見越しての営業でもありました。そういった点では、連絡先をいただいたり、イベント内容を知っていただくだけでも、将来につながるコネクションでした。

ショッピングモールで営業活動を行っている様子

2日目、昨日お話できなかったショッピングモールへ再訪問しました。
イベント開催の翌日、ショッピングモールでの最先端技術体験会を行ったのですが、事前のブース利用の申請を行った際に、
マネージャーに興味をもっていただき、後日詳細を聞きたい、ということで実現しました。
ショッピングモールの集客や若者の関心が課題ととらえてるようで、私たちがオファーする経験を、長期的にブースを利用して実施することで、
我々の収益とショッピングモールの集客にマッチするのでは、とコメントをいただきました。

ショッピングモールで打ち合わせをする様子

全体的な反応としては、もう少し早く連絡もらえれば、今回のイベントへのスポンサーも検討できたんだけど・・・という前向きな言葉をほとんどの企業からいただきました。こうして直接現地の方とお話することで、お互いの表情や思いを伝える事ができるので、地道な営業活動は今後も継続して行きたいと思います。

リロングウェ大学を訪問。海を越えて時を超えて、半年ぶりの再会!

大学内でイベントの打ち合わせをする様子

前回の渡航では、MFEC(Malawi Future Entrepreneurs Challenge)という、マラウイ国の発展や雇用創出につながる新規事業の創出やマラウイのために活動したい人の発掘・育成のためのイベントを開催し、学生が考える新しいビジネスアイディアをビジコン形式で行いました。
そこで発表してくれた学生たちとの再会や、学生たちのその後の近況を伺うことができました。

久しぶりに再開した現地の学生との写真

すでに起業を始めた学生への今後の課題や、起業に向けて準備を進めている学生からの進捗を聞くことができ、未来に向けて走り出している様子はとても輝いて見えました。また、SIFAに参加する学生へは、激励と発表の成功を称え、最後はハイタッチで締めくくりました。
我々も元気とパワーももらい、イベント本番に向けてさらに意欲も湧きました。

大学内でイベントの打ち合わせをする様子

また、イベントを一緒に運営していただくリロングウェ大学側の担当の方とも最終打ち合わせを実施し、最終調整を行いました。今回のイベントではさまざまなプログラムにおいて、プログラムごとにたくさんのゲストを呼んでいることもあり、段取りのイメトレを何度も実施し、ディスカッションしてきました。

大学内でイベントの打ち合わせをする様子

そして、日本との文化の違いを感じたことの一つに、食事の課題がありました。マラウイでは、ランチの提供だけでなく、ランチの前にティータイムが必要とのことでした。渡航前からある程度の人数を想定していたのですが、最終調整の段階で、現地の方の感覚をもとに微修正。誰に提供するのか、どのように提供者を見分けるか、予算とにらめっこしながら、オペレーションもしっかり調整します。日本であれば、食事とイベントは切り分けることも可能だと思いますが、マラウイでは切っても切り離せないことのようで、なかなか興味深いディスカッションでした。

大学で撮影した集合写真

いよいよイベント前日!

イベント前日。午前中は各自タスクを終わらせ、午後再集合して会場に向かいました。

イベントの準備を行う様子

会場はBambino Private SchoolのBambino Hallと1つの教室。前回のイベントでも利用した場所です。
椅子やテーブルのセッティング、受付場所の設定、また音響の業者によるマイク調整など着々と準備を進めます。

イベントの準備を行う様子

メインステージにはバナーも設置し、会場もそれっぽくなってきました。日本のようなクオリティでの会場とは違いますが、みんなで一緒に何かを作り上げていくということは、国や国籍を超えても、どこにいても同じです。慣れない環境の中での運営は不安なこともたくさんありますが、前回からのメンバー同士の信頼関係もあり、漠然とした”不安”ではなく、よりよく出来るか、学生やイベントに来てくれた人たちにとって有意義なイベントとなるだろうか、という意味も含まれているような気がしました。さて、いよいよ本番は目の前です。前日に出来る事をやりきり、会場を後にしました。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました!
次回はついに、イベント本番。
プログラムの紹介やイベントの様子をお届けします!

Zikomo(ジコモ)~!(チュワ語で「ありがとう」)

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