社員ブログ
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SDGs推進室
清水 さち
活動開始!
こんにちは!
SDGs推進室の清水です。
2025年11月下旬から約1週間、ネパールのカトマンズにて、アクションプログラムの活動を行いました。
このブログでは、前回に引き続き、現地滞在中の活動の様子をお届けします。
この時期のカトマンズの気候ですが、渡航前はとても寒かったようなのですが、私たちの滞在中は気温も上がり、日中はあたたかく、とても過ごしやすかったです。

恐るべき子供達のパワー・・・
まずはソーシャルの観点から、子供達へのアプローチとして啓蒙活動と、清掃活動を行い、知識や意識の向上と関心への促進を行いました。
この滞在で訪問した学校は3校で、私立から公立の10才~15才の子供達を対象に行いました。

1つ目の学校では、古着のTシャツを使ってエコバック作りの制作と生成AIを使って絵本作りの体験を実施。エコバック制作のワークショップでは、前半はクイズ形式でネパールのゴミ事情にも触れ、正解した子供達には折り鶴をプレゼントし、インタラクティブに行いました。

エコバック制作では、集中して取り組んでくれ、早く作り終わった子供達は、切れ端を使って帽子を作ったりと、私たちが想定していなかった状況にとてもうれしかったです。また、絵本制作では、私立学校だったこともあり、PC操作もお手のもの。出来上がった物語に子供達もとても盛り上がり、最後は前にでて発表をしてもらいました。事後アンケートでは、ワークショップ事前事後では「ゴミを減らしたい」という意識や、「ワークショップの経験をご家族に話したい」という割合も向上し、3R(Reduce、Reuse、Recycle)については、全員が元から「知っている」という回答でした。

2つ目の学校は、環境保護や地域支援を中心に活動しているNPO「CLEAN UP NEPAL」と一緒に清掃活動を行いました。
CLEAN UP NEPALからのボランティアスタッフと生徒と一緒に学校付近をグラウンドを手分けして約1時間ほど行い、約53kgのゴミを回収することが出来ました。CLEAN UP NEPALは、すでに団体の取り組みとして清掃活動を行っており、事前に団体としての活動の取り組み内容についてや、現地での清掃活動についての意見交換をすることもでき、ノウハウを共有いただく時間も持てました。

最後の3校目では、学校と連携して清掃活動と生成AIと使っての絵本製作を行いました。清掃活動では、日本からトングや手袋を持参し、Clean Heroのビブスを着て一体感をもって行いました。
学校から数分歩いた川沿いで行いましたが、埋め立てられたような場所であったため、見えてるゴミを拾うと、下からどんどん埋もれたゴミが出て来たり、瓶やカン、可燃ごみを多く、合計90kgを超えるゴミを回収することが出来ました。その後は教室に戻ってみんなで絵本制作を実施。作られた物語を順番に読んでいき、人前で発表する練習も行いました。

3校での活動は、SDGsやゴミ事情に関心が高い学校であり、先生方も協力的で、インタラクティブに活動することができました。
また学校との調整は、現地ビジネスパートナーが主となって対応をしてくれたおかげで、遠隔では難しい現地での状況や習慣を把握した上で進めることができました。
そして、表題の通り、どこの学校も共通して、子供達のパワーに圧倒されました。目がキラキラしており、素直な反応をする子供達。
異国の地から来た私たちをすぐに受け入れ、素直に取りんでくれる様子は何度やってもうれしくなります。今後も継続して活動することで、込み問題への促進を促していければと思います。
継続して促進する案を考える
さて、上記にも書いた通り、私たちが渡航した時だけ、こういったワークショップや清掃活動を行うのではなく、継続して啓蒙活動するにはどうしたらよいか、も合わせて検討していかなければなりません。そこで、日本で検討していた施策は「教育プログラム認定制度」です。

今回の渡航では、訪問した学校の先生にも認定制度についてプレゼンし、意見交換を行わせていただきました。
具体的な案としては、まず、Clean Hero Projectのポイントカードを配布し、ゴミ削減に関するワークショップや清掃活動などの促進活動に参加するとポイントが増え、貯まったポイントにより、次回渡航時に何かリワードをすること。そして、啓蒙活動に参加してくれた学校に、3Dプリンタで作成したトロフィーを贈呈し、「Clean Hero Project」認定校として認定する制度の導入、です。この促進活動により、現地でも当事者意識が生まれ、能動的に行動してもらえることが狙いです。

先生たちからの反応もよかったので、今後の課題としては、具体的な認定制度の仕組化と、教育プログラムと合わせて現地でのゴミ問題・環境問題への意識の変化や主体的な行動を促す施策を検討していきます。また、現地での活動においては、教育支援(先生など)も必要不可欠なので、対象者向けの教材の検討や、教育支援も視野に入れ、「教育プログラム」として多方面からアプローチしていきたいと思います。

リサイクル会社・自治体との意見交換
ワークショップや清掃活動の合間を縫って、学校だけでなく、2社のリサイクル会社、環境保護や地域支援を中心に活動するNPO、そしてブタニールカンタ地区の自治体にも訪問しました。

1社のリサイクル業者と自治体は、過去数回訪問したことがあり、すでに顔なじみとなっていて、いつも暖かく迎え入れてくれます。
私たちの施策の進捗報告と、前回の渡航からの現地での状況の変化をヒアリングさせていただき、情報共有・交換の場となりました。
特に印象的だったのは、リサイクル会社での意見交換の際、私たちの認定制度について、現地でのアプローチ先や、進め方について、積極的なアドバイスをいただいたことです。同業他社ではないものの、外国から名の知られてない団体が、同じフィールドで活動しようとしてるにもかかわらず、惜しみなく情報を提供してくれるのは、これまでの関係性があってこそであり、ネパールをよくしたい、という同じ想いを持ったからだと思います。

自治体についても、東京都でいうと、小池百合子さん的な立ち位置の方や、市役所関係者や環境部門の担当者、過去には経済部のトップの方他、いつもたくさんの方が話を聞いてくれます。自治体の敷地内には、古着回収ボックスが設置されており、たくさんの古着(といえないぐらいきれいに見える服もありました)が入っていました。そういった観点からも、ゴミ問題に課題間を持たれている自治体でもあり、ゴミ拾い活動提案、廃棄物管理の現状と課題議論を行い、私たちの施策にも協力的なコメントをいただきました。また、日本から何を期待しているか、という質問には、「テクノロジー」とのこと。やはり、日本のイメージというのは、ネパールにはない、テクノロジーの世界なのだと感じました。

そして初めて訪問したNPO「Clean Up Nepal」は、前述の通り、環境保護や地域支援を中心に活動している11年前に設立した団体で、今回学校で行った清掃活動のうちの1つを一緒に行いました。普段から学校や企業での清掃活動や、ワークショップを行っており、団体の取り組み内容や清掃活動時のノウハウを学ばせていただきました。活動時はSNSを使ってボランティアを募集して参加者を募ったり、廃棄物管理や報告ツールアプリを開発していたりと、私たちの先駆者のような存在でした。

ゴミ分別の難しさ
今回のリサイクル業者の訪問では、各社の集積所へも行かせていただきました。

初めて訪問した会社の方では、主に本・紙・プラスチックを中心に回収・リサイクルし、回収されたごみはベースキャンプと呼ばれる集積所で一時保管された後、車両でふもとの施設へ運ばれるという仕組みで動いています。ベースでは、分類ごとに仕訳がされており、山積みされていました。そして子の回収の上で苦労していることを伺うと、MLP(多層プラスチック)という素材(ポテトチップスやスナック菓子の袋の内側の部分)はサイクルが難しいプラスチックで、今後これを新しい素材に転換する方法を模索しているとのことでした。

今回さまざまな場所で清掃活動しましたが、確かに気にかけて見ていると、MLPのゴミを拾うことが比較的多く感じました。こうして、素材から変えようとすることは、とても地道なことですが、地元の方の努力が垣間見れた時間でした。そして、メンバーも、何か力になれたら、と強く思った日でもありました。
2か所目は、3度目の訪問となったリサイクル業者で、主に紙やプラスチック、グラス、メタル、その他電化系廃棄物などを再利用する業者の集積所です。事務所から車で少し離れた場所にある、最近できた集積所にも連れていっていただきましたが、想像していた以上にとても広くきれいでした。扉を開けると巨大な分別する機械が登場。とても大きな車輪のような部分に回収したゴミを入れ、車輪の穴からふるい落とされた物がベルトコンベアに流れ、それを人力(女性が多い印象でした)によってさらに分別していく、というオペレーションでした。機械が導入されたとはいえ、まだまだ人力での作業が多いですが、現地の方にとっては、これもきちんとした収入源なんだよな、と個人的に考えながら見学させていただいていました。また、こちらでもMLP(多層プラスチック)が最後まで分別されず残っていたことが確認できました。

さいごに
今回はソーシャルの観点での活動メインにレポートしましたがいかがでしたでしょうか。
ここでは書ききれないことはあるのですが、ネパールのゴミの現状や私たちの活動について、少しでも身近に感じていただけるとうれしいです。
次回はマネタイズ観点での取り組みついてレポートしたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
