ドコモビジネス|NTTコム エンジニアリング

中村 竜太

未来ワーキング

多様な現場を通じて磨いた開発・検証力を武器に
社員がより活躍できる会社づくりに貢献したい

中村 竜太

学生時代のアルバイトで知った<br>「検証業務」の楽しさ

学生時代のアルバイトで知った
「検証業務」の楽しさ

出身は埼玉県で、中学・高校はテニス部に所属していました。高校生くらいでインターネット黎明期となり、ブロードバンドが普及し始めました。ですから、ITに興味を持つようになったのは、自然の流れだったかもしれません。大学では情報経営を専攻し、通信の知識やプログラミング技術などを学びました。一方で、冬になるとスノーボードに夢中で、ゲレンデによく通っていました。

実は、大学時代にNTTコムエンジニアリング(以下、コムエンジ)でのアルバイト経験があります。そのころ旧社名だったコムエンジに勤務していた方に紹介され、当時NTT東日本が提供する「Lモード」というFAXサービスの検証を行っていました。もともと関心のあった業界でもあり、検証業務では新しい技術に触れられる面白さも感じました。

就活シーズンとなったのですが、当時は就職氷河期の真っ只中。自身が望むIT業界の求人数が少ない状況でした。そこで、学生時代の検証業務経験を即生かすことのできるコムエンジに応募し、入社することができました。当時コムエンジでは、NTT東西が提供する通信機器のマーケティングから検証、まで一連の商品開発業務を受託していました。その業務では、製品の箱のデザインや検証、不具合が起きた際の対処など、製品に関わることのすべてを経験しました。

検証を重ねて世に送り出すのは大きなやりがい

通信機器の開発・検証を担当していたとき、忘れられない経験があります。某海外メーカー様の通信機器のOEM商品化業務を担当することになり、海外メーカー様の技術者と一緒に製品開発・検証をすることになったのです。海外の方と仕事をするのは初めてで、言語や品質に対する考え方の違いで、かなり苦労しました。通訳の方はいたのですが、付きっきりではなかったので、カタコトの英語とカタコトの日本語で、意思疎通を図るのが大変でしたね。

加えて、海外とNTTの品質に対する考えが根本的に違いました。NTT品質基準では、初期不良品や機能不具合に対して高い基準で規定されています。そのギャップを埋めるのに四苦八苦しました。朝から晩まで検証室にこもって、相手の技術担当者と議論を重ね、機能試験を繰り返しました。

検証で不具合を見つけては、開発担当者にコードを書き直してもらう日々が1年ほど続き、ようやく品質の問題がクリアされ、製品リリースにこぎ着けました。品質テストに受かった瞬間、相手側の担当者が泣きだしてしまうほど、困難な道のりでした。その後の打ち上げが大いに盛り上がったのは、言うまでもありません(笑)。後に製品が世に送り出され、製品カタログやニュースリリースを目にしたとき、これまでの苦労が一気に吹き飛び、大きな達成感、やりがいを覚えました。

2013年からはNTT東日本の製品開発・検証の現場を離れ、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の法人向けネットワークサービスの検証業務、国際ネットワークサービスのプリセールス支援を担当しました。続いて、2018年からはNTT Comのクラウド接続サービスの開発業務を担当することになり、現在に至ります。

通信端末からネットワーク、クラウドと扱う商材は変わったものの、仕様を考えて、関係者にインプットして、検証するという流れはどれも共通です。もちろん、現場が変わるたびに専門知識を習得する苦労はありましたが、働きながら新しい知識が身に付いていく過程は楽しくもあります。担当していたサービスが世に送り出された瞬間は、何度経験しても気分が高揚するものです。

検証を重ねて世に送り出すのは大きなやりがい

生え抜き社員が活躍できる会社にしたい

生え抜き社員が活躍できる会社にしたい

「未来ワーキング」については、存在は知っていたものの、具体的な取り組みまでは把握していませんでした。参加したきっかけは、未来ワーキングを立ち上げた方からの誘いを受けたことです。私の部署は、あまりほかのユニットとの交わりが少なく、私自身も他部署の方と交流する機会はほぼありません。今回、未来ワーキングに参加し、さまざまな部署の方と交流しながら、自社の将来やコムエンジの未来を考えるのは、とても楽しく、わくわくする体験です。心から「いい会社にしたい」という志を持ったメンバーが多く、刺激も得られ、モチベーションも上がります。

サブワーキングは、「オフィスコミュニケーション」です。リモートワークが始まって数年になりますが、その課題を洗い出し、対策を考えることが主なミッションです。気づきとしては、リモートワークありきで入社してきた1年目、2年目の社員は、リモートワークに対する課題感が私の想定とは異なりました。メールやチャットが使えれば、基本的に対面のコミュニケーションはそこまで重要ではないのではと考える社員もいて、ジェネレーションギャップを感じました。とにかく世代によって課題感が異なりますので、いろいろな世代の社員に対しての最適解を見い出すことが重要だと思っています。

これまで、さまざまな開発・検証の現場を経験してきたおかげで、“変化”は恐れるのではなく、むしろ楽しむ性分です。今後も未知の領域、たとえばAIなどのスキルも身に付けたいですし、それを業務に生かせるようなチャレンジをしてみたいです。これまでの経験を生かし、将来的にはコムエンジの未来に向けた方針や方向性を決めるような仕事に携わり、プロパー社員がより活躍できる会社づくりに関わりたいという思いもあります。

座右の銘は「継続は力なり」です。入社後10年くらいすると、中には転職する人も出てきますが、その際、「もったいない」と感じてしまいます。コムエンジには最先端の通信技術を学べる機会があり、多くのプロフェッショナルが成長を手助けしてくれます。そんな環境で、たとえば10年間仕事を続けると、知識が蓄えられ、技術が身に付き、仕事の領域が拡大していきます。長く続けるほど、自分の力が大きくなっていく実感が得られます。「継続が確実に力になる」ことが、コムエンジで働き続けることの醍醐味だと思うのです。

OFF TIME
この春中学生になる長女がヒップホップダンスを習っていて、コンテストやダンスバトルの大会に出場しています。休日は、専ら長女の応援や観戦を楽しんでいます。スノーボードについては、長女が寒がりで付き合ってくれないので(笑)、そろそろ下の長男を誘ってみようと思っています。

中村 竜太

PROFILE

中村 竜太

2004年NTTコムエンジニアリングに入社。通信端末やネットワーク、クラウドといった開発・検証の現場をわたり歩き、数多くの高品質な製品やサービスを世に送り出している。環境の変化を恐れることなく、むしろ楽しむことを矜持にしており、これまで多くの試練をポジティブなマインドで乗り越えてきた。いかなる状況であっても、続けること、前に進むことが、成長につながるという信念をもっている。

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