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クラウド・アプリケーション&ボイス部
横畠 誠也
社内トライアルへの挑戦
我々はこの『こころウォッチ』を社内トライアルで活用し、社員のストレスの見える化を図りました。
しかし、社内トライアルを開始しようと、さまざまな組織に紹介したところ、個人情報を扱う観点から
心理的な抵抗感があり、なかなか受け入れてもらえませんでした。
この心理的な抵抗感の要因として、こういったシステムでは一般的に測定データがクラウドなど
外部に送られることによって、管理者など誰にみられるかわからない不安感によるものだと考え、
アプリを使用する目的をセルフチェックに特化し、測定データをパソコンのローカルに保存できるようにしました。
その結果、社内のお客さまサポートフロントや当社の新入社員研修で活用を図ることができ、
『こころウォッチ』の合計利用者は200人を超えました。
『こころウォッチ』の取り組みは技術的な側面だけではなく、メンタルケアの重要性の啓蒙活動としても
広がりを見せていったのです。
『こころウォッチ』特許取得への挑戦
『こころウォッチ』は汎用的なパソコンのブラウザで、ストレス値を測定ができるという点で独自性があります。
そこで我々は将来的にビジネス化した際にこの独自性を他社に奪われないために
権利化を目指して特許申請を行いました。
NTT コムエンジニアリングとして単独で特許出願は初めての経験でわからないことだけでしたが、
『こころウォッチ』アピールポイントを明確にすることで、特許出願から約1年半後に特許を取得することができました。※3
※3 https://www.nttceng.com/newsreleases/20231204-2/
まとめ
私たちは、リモートワークの広がりにともなってメンタルヘルスの見える化の一つの手段として
簡単にWebアプリでストレス値を測定するアプリを、独自に発案・開発を行い、
そして、社内トライアル・特許取得と展開してきました。
今後も時代の流れに沿った、新しく先進的な取り組みを行いたいと思います。