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クラウド・アプリケーション&ボイス部
横畠 誠也
背景 ~おとセンサー発明のきっかけ~
私たちNTTドコモビジネスエンジニアリングは、日頃からさまざまな技術に触れ、技術領域の開拓とスキル向上に努めています。
このような活動は、社員の居室においても行われており、これまでエンジブログではさまざまな活動をご紹介してきました。
一方で、居室ではお客さまからの電話対応なども行われており、大きな音を立ててしまうとお客さま対応業務の支障となってしまう
リスクがありました。
居室でのスキル向上活動と日々の業務の両立
そこで私は居室でのスキル向上活動と、電話対応などといった日々の業務が心配なく同じ空間で行えるように、
おとの大きさをセンサーで定量的に測定できる方法を考えました。
Web上の情報を調査したところ、M5Stick Cの内部センサーを利用してデシベル値を測定する事例があったので、
この情報を活用し他施策でも実績のあるM5Stack Core2を利用して測定を行うことを考えました。
おとセンサーの企画と導入
M5Stack Core2を利用しての開発はうまくいきました。
私はこれを「おとセンサー」と名付け、我々社員が普段勤務する居室に導入することを考えました。
おとセンサーはM5Stackの内蔵のマイクを使い、集音しデシベル値を測定します。
定期的にM5StackはクラウドサービスであるAzureにデシベル値を送信します。
デシベル値が一定値を超えると、複数人が参加するSlackチャンネルに通知しデシベル値が一定値を超えると、
デバイスのディスプレイの文字色を変化させたりして、周りのメンバーが気付けるようにしました。
また実装上の工夫として、
録音データはデバイス内やクラウドに保存せず、デシベル値のみを保存し
の大きさの変化をリアルタイムで追えるようにしました。
おとの見える化とその効果
おとセンサーを導入して居室のおと環境が客観的にみえるようになりました。
例えばこれまでうるさいと懸念されていた活動が実はそこまでうるさくなく
またうるさい音でもいつもうるさいというわけでもなく、各自の心がけなど少しの工夫次第で
低減できるということがわかりました。
まとめ
今回は居室における安定的な実験環境の実現のためのおとセンサー導入の取り組み
についてご紹介しました。今後も新しい取り組みについてご紹介したいと思います。