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サービスネットワーク部
坂梨 円香
はじめに
こんにちは!サービスネットワーク部の坂梨です。
2026年2月、大阪で開催されたJANOG57 Meetingに参加しました!
JANOGは、ネットワークに携わるエンジニアが立場や組織を越えて集い、
現場の知見や課題をフラットに共有できる場として、毎回多くの学びと気づきを得られるイベントです。
今回のテーマは「フラッとJANOG」。
大阪の中心エリアで開催されたことで、会場は非常に多くの来場者で賑わい、
プログラム講演や野良BoF、展示エリアの至るところで活発な議論が交わされていました。
私たちNTTドコモビジネスエンジニアリング(以下、dBE)からも新入社員を含めた東京オペレーションセンター(以下、TOC)のメンバーで参加し、ブースや交流の場を通じて多くの刺激を受ける3日間となりました。
本記事は、JANOGに興味はあるものの「どんな雰囲気なのか分からない」という方や、ネットワーク・インフラ運用に携わるエンジニアの方に向けたレポートです。
参加者・出展者として現地で感じたリアルな空気感や、業務に活かせそうだと感じたポイントを、新入社員目線*も交えてお届けします!
*参加したTOCの新入社員・・・内山さん、石澤さん、末吉さん、轟さん、松田さん、渡部さん

プログラム

まずはプログラム講演と野良BoFについてご紹介します。
プログラム講演は3会場に分かれており、人気プログラムは大行列で30分前から並ばないと座れないほど。立ち見も出るほどの盛況ぶりでした。
新入社員が特に印象に残ったプログラム3選の感想をお届けします。

1. Local LLM×AIエージェントで挑むNOC DevOps ― 商用AIOpsのリアル
轟 「AIを現場の運用業務に組み込むのは、正直まだ遠い話だと思っていました。しかし今回の講演で、精度の課題やハルシネーションについて具体的に聞き、“これが本当に自分たちの仕事にも関わってくるんだ”と実感しました。経験が浅いオペレーターでも安心して業務できる環境づくりにAIが役立つのは心強いですね。」
石澤 「僕もAIのばらつきや得意・不得意の話は興味深かったです。普段は“AIにちょっと質問する”くらいしか使ってなかったので、業務改善に本格的に使うには、どのモデルを選ぶかが大事なんだなと感じました。」
内山 「マルチエージェントで役割を分ける設計思想や、“AIに全部任せない”という考え方が印象的でした。人間が最終判断をすることで、AIのハルシネーションもカバーできるし、現場導入のリアルな課題と可能性を感じました。」
2. データセンターの水冷化・AI普及と現場の変化
石澤 「水冷化の話にはとても共感しました!普段サーバーを保守しているので、ケーブルが増えると作業が大変になるのは想像できます。水冷の重要性も改めて実感しました。」
轟 「私は普段直接データセンターに関わることは少ないですが、下位レイヤーの現場の話を聞けて、業務への理解が深まりました。AIの普及でサーバー負荷が増えると、こういう基盤技術の進化がますます大事になるんだなと感じました。」
内山 「AIの普及で現場の運用もどんどん変わっていくので、こうした技術の現場知見は今後の自分たちの業務にも活かせそうですね。」
3. ダッシュボード・自動監視と現場の運用
石澤 「設備監視を担当しているので、影響範囲が一目で分かるダッシュボードは本当にありがたいです。ただ、警報が出た後の対応は属人化しやすいので、判断基準を明確にしておくことの大切さも改めて感じました。
轟 「普段の業務では触れない分野でしたが、こうした工夫を知ることで自分の業務にも応用できそうだと思いました。」
内山 「複数ツールを使って確認する手間が減るのは現場にとって大きなメリットですよね。今後の業務改善のヒントになりました。」
野良BoF

野良BoFは公式プログラムではありませんが、アーカイブが残らないからこそ会場現場ならではの議論が展開されるのが特徴です。
今回dBEからはコミュニケーションプラットフォームサービス部の金森さんが登壇しました。
NTTドコモビジネスが提供する「Bizメール&ウェブ」サービスの運用で導入した”サイバー攻撃対策のAI活用事例”の発表は、多くの人の関心を集めました!

サイバー攻撃に内製ツールで対抗!運用チームがAIを使ってCXを改善してみた
内山 「運用部門が主体となってAIを導入した事例は、とても参考になりました。高性能モデルじゃなくても、目的に合ったAIを工夫して使えば十分効果が出るんだなと感じました。」
石澤 「コスト“0”でシステム導入したっていうのは驚きでした。完璧を目指すより、まずはできることから始める姿勢が大事だと改めて思いました。」
轟 「現場主導でAI活用を進めることで、持続可能な仕組みになるっていうのは、どの現場でも参考になる考え方ですね。経験が浅い自分でも、こういう工夫なら取り入れやすいと感じました。」
dBEブース出展体験談

続いて展示会場の様子をお伝えします。
dBEの出展ブースでは、事業領域の広さ、特にオペレーションの強みを伝える展示を行い、3日間で270名以上の方にdBEの取り組みをご紹介しました。
他社の展示ブースでは、通信会社以外の企業のブースも多数回ることで、新入社員も刺激を受けたようです。

松田 「海底ケーブルの説明を来場者の方にした際、浅瀬と深海でケーブルの構造が違うことを伝えると“そんな違いがあるんだ!”と驚かれる方が多く、やりがいを感じました。普段外部の方と直接話す機会が少ないので、反応をダイレクトに感じられて新鮮でした。」
末吉 「今回、dBEブースで海底ケーブルの実物展示が特に注目を集めていました。学生から同業他社のエンジニアまで幅広い層が足を止めてくれて、技術的な強みを分かりやすく伝えられたと思います。説明を重ねる中で自社や自分の仕事への理解も深まりましたし、普段接点のない方々と技術を軸に自然な会話が生まれるのはJANOGならではの魅力ですね。若手エンジニアとしてブース運営に関わることで、技術を分かりやすく伝える力や社外に向けて自社を説明する経験など、多くの学びを得られました。」

他社の展示ブースの様子
渡部 「AIを活用した業務効率化の展示が多くて、KDDIの“構築から保守までAIで行う”デモは特に印象的でした。普段やり取りしている会社の方とも現場ならではの課題感で話が盛り上がって、イベントならではの距離の近さを感じました。体験型の展示も記憶に残りやすく、NTT東日本・NTT西日本のIOWNのように“実際に体験できる”展示は、技術を感覚的に理解できて面白かったです。また、僕は展示ブースツアーにも参加してみました。JANOGスタッフ2人+参加者5人のグループで、1時間くらいで15社も回れて、すごく効率的です! 特にJANOG初参加の人にはおすすめです。僕も初めてのJANOG参加で最初はドキドキしていたんですが、ツアーで一度話を聞いておくと、追加で質問しやすくなって助かりました。」
松田 「僕はJANOGは通信会社中心のイベントだと思っていたんですが、通信以外の企業も参加していて驚きました。iLand6のGPSやJR四国の光ファイバー通信事業など、普段触れない分野の技術に出会えて知見が広がりました。」
末吉 「各社が通信やネットワークに関わる取り組みを紹介していて、AI活用や体験型展示が多かったのが印象的でした。特に、実物や模型を使った展示は来場者の理解を深めるのに効果的だと感じました。通信会社以外の企業も自社の強みを活かして通信に関わっていることを知り、視野が広がりました。普段業務でやり取りしている方々とも“同じ目線”で話せて、人とのつながりの大切さも実感しました。」

まとめ
JANOG57では、ネットワーク運用やインフラを取り巻くさまざまなテーマについて、実運用に根ざした議論や情報共有が行われており、参加者として多くの学びを得ることができました。
各プログラムや野良BoF、展示エリアを通じて、技術的な知見だけでなく、日々の業務を改めて見つめ直すきっかけとなる視点にも数多く触れることができたと感じています。
また、「フラッとJANOG」というテーマの通り、初参加の方から継続的に参加されている方まで、立場を問わず自然に交流が生まれている点も印象的でした!
今回は新入社員も参加し、実際の現場で交わされる議論や運用事例に触れることで、日常業務だけでは得られない理解を深める機会となりました。
この体験は技術や運用に対する視野を広げるうえで、育成面でも意義のあるものだったと感じています。
なお、次回のJANOG58 Meeting は、2026年7月15日(水)~7月17日(金)に愛媛県松山市にて開催予定です。
開催概要や最新情報については、公式サイトをご確認ください。
▶︎https://www.janog.gr.jp/meeting/janog58/
本レポートが、JANOGに参加された方の振り返りや、これから参加を検討されている方にとって、現地の雰囲気を知る一助となれば幸いです。

