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Zabbix Conference Japanに登壇しました

ENGINEER

2026.01.06

Zabbix Conference Japanに登壇しました

Writer

スマートオペレーションサービス部

今井 正春

Zabbix Conference Japan とは

Zabbix Conference Japanは、オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」を提供するZabbix社が日本国内で主催する最大の公式イベントです。

Zabbix社CEOの基調講演をはじめ、Zabbix社のメンバーやパートナー企業、ユーザー企業による最新のテクニカル情報、活用事例、ナレッジが共有されます。Zabbixの知識深化やユーザー・開発者との交流を目的として、2013年より毎年開催されています。

Zabbix Conference Japanロゴ

講演紹介

弊社※1は、2018年のZabbix Conference Japan以来、毎年欠かさず登壇し続けております。
長年の事業活動を通じて一貫して培ってきたZabbixの確かなノウハウが、弊社の情報発信の源泉です。
※1:2018年当時のNTTコムソリューションズの部門から組織再編を経て現在の弊社に承継されています。

1. webiner講演:「初心者向けZabbix基本機能説明とAPI×ChatGPT活用術」
◆講演者
平山 勝也
スマートオペレーションサービス部 ビジネスクリエーション部門

平山氏のWebinar登壇の様子

◆講演概要
初心者向けにZabbixの基本機能のつながりや仕組みをわかりやすく解説。また、Zabbix APIを活用する事例としてホスト登録を行う方法を紹介するとともに、ChatGPTを用いて実際のAPIスクリプトを自動生成し、現場ですぐに活用できる手法も提案しました。

平山氏のWebinar登壇の様子

▲平山氏のWebinar登壇の様子

◆平山氏コメント
私は現在、NTTドコモビジネスが運営する大阪の運用センターで、Zabbixを活用した監視システムの構築・運用を担当しています。今回、Webinarに登壇する機会をいただき、初心者の方にも分かりやすく、Zabbixの魅力を伝えることを意識した内容を準備しました。この講演を通じて、「Zabbixを使ってみたい」と思ってくださる方が一人でも増えれば嬉しく思います。

イベント本編の初日には弊社社長も会場に駆けつけ、Zabbixの開発者であるAlexei氏と直接会話する貴重な時間を持つことができました。普段の業務では得られない特別な交流を通じて、大きな刺激を受け、さらにモチベーションが高まりました。

今年のイベントでは、AIの活用に関する話題が特に多く取り上げられていました。AIは多くの企業が注目するテーマですが、まだ試行錯誤の段階です。今後は、ZabbixとAIをどのように融合させていくか、現場でトライ&エラーを重ねながら、特色ある成果を発信できるよう挑戦していきたいと考えています。

2. 本編講演:「進化するZabbixプロキシ!基本機能と新機能のご紹介と、標準高可用性機能の最新動向」
◆講演者
吉田 剛太(Zabbix公式認定トレーナー)
スマートオペレーションサービス部 オペレーションマネジメント部⾨

平山氏のWebinar登壇の様子

◆講演概要
システムを監視する上で、Zabbixの監視能力を最大限に生かすにはZabbixプロキシの適切な活用が重要です。本セッションでは、Zabbix 7.0で進化したZabbixプロキシの基本機能と新機能を解説しました。また、Zabbixプロキシに新たに追加された高可用構成の機能を踏まえて、Zabbix 7.0現在のZabbix標準高可用構成の構成例をご紹介しました。

吉田氏の本編登壇の様子

▲吉田氏の本編登壇の様子

◆吉田氏コメント
私はZabbixのソリューションを展開するZABICOMチームに所属し、主にZabbixのサポート、トレーニング、ソリューション企画・開発といった、多岐に渡る業務に携わっております。

特にトレーニング業務に関しては、Zabbix認定トレーナーとして、Zabbixを実際に利用されているエンドユーザーさまにZabbixの技術・知識を伝える役割を担っております。多くの方々との対話を通じて、自身の知識を還元しZabbixコミュニティ全体に直接的に貢献出来る素晴らしい機会と捉え、特に力を入れて業務を行っております。

また、Zabbix認定トレーナーとしての活動は、Zabbix社さまとの密接な連携にも繋がっており、今回の講演に関しても、その繋がりから認定トレーナー個人として直接お声がけいただいたものです。

上記のような登壇経緯のため、今回は企業としての立場ではなく、認定トレーナー一個人として、「ユーザーさまに今伝え今後活用いただきたい技術」に焦点を当てました。そして、Zabbix社さまと協議の上、昨今重要度が増しているZabbixプロキシ、およびZabbixがバージョン5.2から注力し実装した高可用構成機能に関して発信することに決定しました。

講演後に聴講者の方々からは、「とても参考になった」、「理解したようで理解していなかったことが知れた」、「公演後にも役立つ資料が展開され満足が高かった」といった高い評価を感じるお声がけをいただけ、微力ながらも有益な発信が出来たと実感できる結果であり、登壇の成果に安堵しております。

私が所属するチームの魅力としてはZabbix社さま、パートナー企業さま、エンドユーザーさまといった多様なステークホルダーとコミュニティを形成し、今回のような貴重な機会の獲得などを通じ、皆さまに貢献出来る技術提供、発信が出来る点だと感じます。今後とも、その魅力を継続しさまざまな貢献をできるよう、活動および人材の育成・獲得を目指していきたいと考えております。

3. 本編講演:「生成型AIを用いたLLDテンプレート設計支援」
◆講演者
田中 武信
スマートオペレーションサービス部 オペレーションマネジメント部⾨

平山氏のWebinar登壇の様子

◆講演概要
複雑で時間のかかるLLDテンプレート設計の課題に対し、生成AIを導入したハイブリッドな開発スタイルを試みました。AIで方式や正規表現の雛形を迅速に生成しつつ、関数や条件式など核となる部分は人間が調整することで、大幅な効率化を達成。この過程で判明した効率化のポイントと、AI導入における技術的な落とし穴について解説しました。

田中氏の本編登壇の様子

▲田中氏の本編登壇の様子

◆田中氏コメント
私はZabbixのソリューションを展開するZABICOMチームに所属し、サービス企画、コンサルティング、システム設計・構築といった業務に携わっております。

本セッションの核心は「AIによる完全自動化」ではなく、「人とAIの協業による問題解決」です。AIは膨大なデータから複雑な構造の規則性を短時間で解析する能力に秀でており、難解な監視設定の構造を短時間で生成することが出来ます。AIがこれらを担うことで、私たちは「何を実現するか」という、より本質的な思考により多くの時間を割けるようになります。これは、エンジニアがクリエイティブでより本質的な課題解決に集中できる「新しいフェーズ」に入ったことを意味します。

長らくZabbixを扱ってきましたが、高度な監視設定はエンジニアの経験とスキルに依存する領域でした。この課題に対し、エンジニアとAIとの協業を実践的に語ることにより、エンジニアが自身のスキルレベルに合わせて具体的にAIのアシストを受けるための事例を提示することができたと思います。

ー 現場の課題に寄り添い、技術の力で「本質的な価値」を創造し続ける

今回登壇いたしました3名の専門家が、長年にわたる構築・オペレーション業務で培ってきた豊富な経験と実証済みの知見に基づき、お客さまの現場の課題解決に直結する実践的なノウハウを、今年も皆さまにお届けいたしました。

ブース出展

弊社は、Zabbix社と世界初となるプレミアムパートナー契約を締結※2した企業であり、Zabbixの事業を15年以上にわたり継続してきた豊富な実績と確かな技術力を有しています。この長年の経験とZabbix社との強固な連携に基づき、ZABICOMブランドの名称で、お客さまの高度かつ複雑な監視ニーズに対し、最適なソリューションを提供しています。

会場の展示ブースでは、その技術力を示す弊社が独自開発したZabbix拡張機能を実際にデモ展示いたしました。来場者の方々に対し、実運用に役立つ機能の詳細や具体的な導入メリットを説明し、Zabbixをさらに便利に活用いただくためのご提案を行いました。
※2:契約締結時の社名はNTTコムテクノロジーであり、この事業は組織再編を経て現在の弊社に承継されています。

●ZABICOMサイトのソリューションサービスページ
https://www.zabicom.com/zabbix/solution/index.html

展示ブースとZABICOMメンバー

▲展示ブース・ZABICOMメンバー

最後に

既にZabbixをご利用の皆さま、そして導入をご検討中の皆さまに対し、Zabbixが持つ無限の可能性とNTTドコモビジネスグループが提供するZABICOMソリューションの価値を発信し続け、お客さまの複雑な監視課題を解決に導き、DX時代におけるITインフラの最適化に貢献してまいります。

本記事関連リンク
・海外での挑戦:欧州の舞台で自社技術を世界へ発信
・今年のZabbix Summitの記事

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