社員ブログ

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SDGs推進室
阿部 康子
はじめに
こんにちわ!SDGs推進室の阿部です。
先日、社内で開催された『インクルーシブコミュニケーション研修』に参加しました。
この研修は、障がいのある当事者が抱えるモヤモヤを体験することを通して、相手の気持ちを想像できる
コミュニケーションを育む体験型研修です。
研修の講師には、一般社団法人4Hearts代表の那須さま(以下那須さん)がご登壇されました。
エンジで働く誰もが成長できる会社を皆で作っていきたい
コムエンジはこれまでも、「合理的配慮基本講座」や、「多様な社員・価値観を尊重する組織文化醸成に向けた講演会」の
開催など、さまざまな取り組みを行ってきました。
その背景には、障がいの有無に関わらずお互いを配慮し支え合い、働きやすい職場環境をつくり続けていきたいという
思いがあります。
会社の制度を整えるだけでは取り除けない障壁を理解し体験することで、誰もが「自分ごと」として捉えていけるようにと、
開催された今回の研修。
実際に参加して感じたことを書いていきたいと思います!
見えない・聞こえない・話せない状況を体験
STEP1.「知る」
研修はまず、「知る」という点から、合理的配慮の目的や基本的な原則についてのお話しと、那須さんの実体験に基づいた
エピソードのご紹介がありました。
障がいのある方の生の声や心の内にある思いなどは、実際にお話しを聴かなければ気づくことが難しいと実感しました。
※4Hearsさまによるコムエンジ合理的配慮基本講座
STEP2.「気づく」
次は、見えない・聞こえない・話せないという体験の中で、チーム内で「伝える」を協力し合い、ブロックを組み立てる
ワークショップを行いました。
話せない人は、筆談で伝える(口に「×」を書いたマスクを着用)。
耳が聞こえない人は、筆談の内容を言葉で伝える(ヘッドフォンを着用)。
目が見えない人は、言葉の情報と触感を頼りにブロックを組み立てる(アイマスクを着用)。
実際に体験した私の感想です。
◆文章(筆談)だけで伝えることについて。
下手くそなうえにクセのある字を書く私。
いつもの感じで字を書いたら「その字が分かりづらかった…」と、耳が聞こえない状況の人を何度も困らせてしまいました。
◆言葉だけで伝えることについて。
筆談の文章が分かりやすいため、目の見えない人にそのまま言葉で伝えてみたところ、これがどうしてなかなか
上手く伝わらない!焦りました(汗)。
感覚の広狭が異なるコミュニケーションにおいて、相手の立場に寄り添いどう伝えていくか。
自分の対応に足りないものは何か。また逆に、配慮し過ぎたことで伝わりづらいことは何か。
とにかくめちゃくちゃ考えさせられました。
STEP3. 「実践する」
最後に、見えない・聞こえない・話せない体験の中で感じたことを共有し合いました。
自分の感情を共有したかった。複数人の会話は理解しづらかった。会話に入れない疎外感、声と触覚のみで判断する
恐怖感、など。
またその一方で、
励ましの言葉が嬉しかった。ジェスチャーでOKを貰えると安心した。相互理解の確認がとても大切。
伝えるよりも伝わるには時間がかかることを意識すること。
などなど!各チーム、沢山の意見が出ました。
研修を受けたからこそ気づいたこと・学んだこと
私はこれまで人や社会とコミュニケーションを取るうえで、大きく困らない状況に慣れきっていたため、
相手のそれぞれの立場を想像し寄り添って「伝える」、という意識が欠如していたように思います。
不自由さがある中でのコミュニケーションは不安や孤立を感じることや、多少時間がかかっても互いに
通じ合った時の安心や感動も、研修を通して気づき学んだことです。
それでも、日常に戻り研修で得たことを意識していかなければ、この感覚を忘れてしまうかもしれません。
「皆さんは体験が終われば、聞こえる世界、見える世界、話せる世界に戻ります。でも、障がいのある方は、
ずっと聞こえない、見えない、話せないんです」という那須さんの言葉が心に深く刺さりました。
自分なりにできることを意識し続けて、沢山見つけていこう。
障がいの有無に限らず、相手の立場に寄り添えるコミュニケーションをとろう。
困っている人を見かけたら積極的に声をかけるようにしよう。
まずは出来ることから一歩ずつ始めていきたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。