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【アクションプログラム】ネパール渡航レポ
~ごみ問題解決への挑戦⑥~

SDGs アクションプログラム

2025.04.08

【アクションプログラム】ネパール渡航レポ<br>~ごみ問題解決への挑戦⑥~

Writer

SDGs推進室

清水 さち

前回までのおさらい

こんにちは! SDGs推進室の清水です。
第6回目となる渡航記は、翌日帰国をむかえた、Day5の様子をお届けします!

<1週間の主なスケジュール>
Day1:IGC(1期から交流のあるColorbathさんの現地ビジネスパートナー企業)オフィスにて、事業モデル、アプリ開発における実現性を議論、リサイクル業者訪問
Day2:サンスカール小学校訪問、ペーパーペンシル工場訪問、ゴミ回収会社と会食
Day3:ゴミ回収体験、現地調査(ホテル、飲食店、一般家庭)
Day4:サンスカール小学校でワークショップ、ブタニールカンタ自治体訪問
Day5:孤児院訪問/街中インタビュー、自由時間・サプライズバースデー
Day6:ゴミ回収体験、クロージング

渡航記①はこちら

渡航記②はこちら

渡航記③はこちら

渡航記④はこちら

渡航記⑤はこちら

それではスタート!

Day5:孤児院訪問

Day4の午前中は、二手に分かれて行動しました。
グループ①は孤児院へ訪問し、コムエンジで使っていないパソコンの寄贈、
グループ②はDay3で行ったレストランや一般家庭へのヒアリングを引き続き行いました。

孤児院の外観の写真

まずは①の孤児院訪問について書きたいと思います。
タクシーで山を数十分、お天気もよくカトマンズの街の様子が見渡せる程上ってきたところで下車しました。
設置された階段を少し下ると、そこにはNYCDSという小さな施設がありました。こちらは、Colerbathのスタッフが以前より訪問し、長らく付き合いのある孤児院で、コムエンジとしても2回目の訪問となり、前回もPCを寄贈させていただきました。
施設に到着すると、子供たちが笑顔で迎えてくれ、施設長に施設の説明をしていただきました。部屋は基本的に2段ベッドが2台の4人部屋。個人のスペースは自分のベッドの上で、私物は部屋にあるロッカーに入るもののみとのことでした。男女は分かれており、夜になると行き来が出来ないように施錠がされます。食糧庫などは全て盗難予防で鍵がかけられており、防犯カメラやモニタも完備されておりました。前回訪問時に寄贈したPCも施設の方の事務処理などに使ってくれていました。

孤児院での交流の様子

一通り説明いただいた後、一番広い部屋に全員で集まり、下は4才から上は小学稿高学年までの子供たちが20名程順番に自己紹介をしてくれました。
「大きくなったら何になりたいか」という私たちからの質問にも、お医者さんや教師など、たくさんの夢を話してくれました。中には、真剣な表情で話してくれる子、少し恥ずかしそうに話してくれる子とさまざまでしたが、みんなしっかりと夢を持っており、私たちの目を見て話しをしてくれたのが印象的でした。私たちからは、PCの寄贈とお菓子をプレゼントしました。

その後はちょうどお昼の時間だったので食堂に移動して一緒にランチをいただきました。
縦長の部屋にごはんとカレーをお皿にとりわけ、肩を寄せ合いながら一列に座っていただきました。この日はカレーにお肉が入っていたのですが、後から聞いた話では、普段は入っていないらしく、今回私たちのために作ってくださったおだとわかりました。
このお肉ですが、市販のものではなく、おそらくスタッフの方がさばいてくれたのではないかということでした。

孤児院での交流の様子

ご飯をいただいた後は子供たちと少し交流しました。
子供たちはキラキラした笑顔で、とても人懐っこく、ボールで遊んだり、指遊びをしたりと、ゲームやおもちゃがなくても子供たちは無邪気で笑顔が絶えず、今あるもので最大限に楽しんでいる様子が伺えました。一方で、私たちのように初対面の”ゲスト”にも分け隔てなく、甘えてくれるにも関わらず、最後は泣くこともせず、笑顔で送り出してくれる様子は、どこか大人びており、既にこういった一時的な出会いに慣れている様子を目の当たりにすると、何とも言えないとても切ない気持ちになりました。私たちにとっては、”孤児院訪問”という体験に過ぎないかもしれませんが、この日常が当たり前に存在しているということを目に焼き付け、帰路につきました。

集合写真

Day5:街角インタビュー

並行して、滞在中に急遽決めた街角インタビューについて。
滞在中に得たアイデアを元に、出来るだけたくさんの情報を知りたいということで、アポなしでインタビューをすることにしました。

街頭インタビューの様子

ダウンタウンエリアのレストラン・ホテル・お店に訪問し、スケッチブックに書いたアンケート内容をもとにヒアリング。
ヒアリング内容は、お店や自宅でごみの分別を行っているか、またどのように分別しているか(紙・プラスティック・不燃など)。そしてもし、ゴミ回収で活用できるアプリがあれば、どのうなことに期待するか(ごみ収集車の場所が追跡できる機能・中古品の回収日の予約機能など)でした。
結果としては、自宅については概ね分別を行っており、生ごみ、ビン、缶での分別が多く、ホテルやお店はその店舗の方針にしたがって対応していることがわかり、アプリ機能については、リサイクル可能ゴミの回収依頼機能への需要が高いことがわかりました。ですが、どれだけ分別しても、回収時には一緒になってしまう現状なので、分別することの意味を問われる方もいらっしゃいました。

街頭インタビューの様子

観光地エリアの週末ということもあり、昼前から行動し始める現地人々に比べ、朝から開始した街頭調査では、ヒアリングする人を探すのに苦労しましたが、回答してくれた方は忙しい中みなさん親切で、私たちの話を真剣に聞いてくれました。
こうして現地の率直な意見を聞くことで、我々の取り組みにも反映する事ができ、今後の活動の糧にもなりました。

Day5:フリータイムもごみ・ゴミ・GOMI!

午後は束の間のフリータイムを楽しみました。初ネパールのメンバーもいたので、思い思いに観光地やお土産探しに出かけ、夜は最後の晩餐ということで、一緒に食事をすることにしました。

観光の様子

カトマンズには有名な観光地いくつかあり、タクシーで気軽に行くことが出来るので、半日だけも時間をうまく使えばたくさん行くことができます。有名どころでいうと、「スワヤンブナート寺院」や「ボダナート」ではないでしょうか。晴天によく映える真っ白なストゥーパ(仏塔)にカラフルなタルチョーと呼ばれる旗がかけられ、”Theネパール”をイメージできる場所だと思います。また、「パシュパティナート」も検索するとよく出てきますね。

観光の様子

私は今回、中心地からタクシーで20分程の「ボダナート」に行きました。この日はお天気もよく、カラっとしており晴天。近くで見るストゥーパは青空と相まってコントラストが圧巻で、写真には収まりきれない迫力がありました、”ネパール”を実感した瞬間でした。

観光の様子

他のメンバーも思い思いに観光地や街散策にで歩いてましたが、共通して、頭の中はごみ・ゴミ・GOMI!メンバー内で作ったグループチャットは、街中や観光地で見かけるゴミやゴミ箱の写真とともに、目にしたゴミについてのコメントがたくさん飛び交い、自由時間にも関わらず、頭の中はゴミの事でいっぱいでした。笑

街中のゴミの写真

Day5:最後の晩餐とサプライズバースデー

そして夕食の時間になりメンバー全員再集合。この日はネパールでの最後の晩餐でもありましたが、もう一つサプライズでのイベントを用意していました。

ネパールの料理の写真

滞在前半の移動中、最年少のメンバーとの会話の中で、帰国して少ししたころが誕生日という話題になり、これは何か出来ないかと他のメンバーと相談していたところ、なんと最年長のメンバーも同じ日が誕生日だったことが発覚!なんとも偶然の出来事に、これはもうやるしかない!と、自由時間にプレゼントとケーキを用意し、みんな揃ってお祝いをすることにしました。

バースデーサプライズの様子

お店にケーキを持ち込み、全員揃ったところでライトを消してケーキ入場。誕生日が帰国日から少し離れていたこともあり、ケーキを目の前にしても当の本人たちは自分の事と気づいておらず、誰かのサプライズと思い込んでいる姿がとてもおもしろかったです。プレゼントは、スカーフとメッセージカード。ネパールはカシミアでも有名ですが、さまざまな生地も扱っており、二人に合うカラーでプレゼントし、とても喜んでくれました。

記念写真

そのあとは、今回の滞在を振り返ったり、今後の活動について熱く語り、2次会は場所を移動して、夜遅くまで続きました。

Day5:さいごに

Day5も、朝から晩まで行動的な1日でした。

明日はいよいよ帰国!ですが朝に少しだけ、まだやりたいことが残っています。
果たして、何をやったのか、次回のブログをお楽しみに!

渡航記も次回がついに最終回となります。
最後の最後まで時間を無駄にしないよう、しっかり取り組むメンバーの様子を最後までお読みいただけるとうれしいです!

それではまた次回!

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