社員ブログ

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SDGs推進室
清水 さち
前回までのおさらい
こんにちは! SDGs推進室の清水です。
第7回目となる渡航記は、いよいよ最終日、Day6の様子をお届けします!
<1週間の主なスケジュール>
Day1:IGC(1期から交流のあるColorbathさんの現地ビジネスパートナー企業)オフィスにて、事業モデル、アプリ開発における実現性を議論、リサイクル業者訪問
Day2:サンスカール小学校訪問、ペーパーペンシル工場訪問、ゴミ回収会社と会食
Day3:ゴミ回収体験、現地調査(ホテル、飲食店、一般家庭)
Day4:サンスカール小学校でワークショップ、ブタニールカンタ自治体訪問
Day5:孤児院訪問/街中インタビュー、自由時間・サプライズバースデー
Day6:ゴミ回収体験、クロージング
渡航記①はこちら
渡航記②はこちら
渡航記③はこちら
渡航記④はこちら
渡航記⑤はこちら
渡航記⑥はこちら
それではスタート!
Day6:ゴミ回収体験2日目
ネパールでの最後の夜を過ごし、帰国日となったDay6。フライトは午後だったので、最後の時間も有意義に使うべく、Day3でお世話になったゴミ回収業者と調整をして、最終日も少しだけお手伝いさせていただくことにしました。前日は遅くまで起きていたにも関わらず、参加メンバーは遅れる事なくロビーに集合。前回の経験から、すでにゴム手袋を装着し、準備万端でトラックを待ちました。
この日は前回と違うルートを回りましたが、前回と比べて捨てられているゴミの種類や量が少し違っているように感じました。
今日は時間が限られているので、みんなテキパキと手を動かしていきます。トラックの荷台にも乗らせていただき、中の様子も見ることができました。
2時間ほど歩いて周り、まだまだやりたいと、後ろ髪を惹かれる思いで、ホテルから15分程離れたところで終了。それぞれに感想を言い合いながらホテルに戻りました。これにて滞在中のすべての取り組みが終了。一旦各自部屋に戻り、最後はクロージングです。
Day6:クロージング。それぞれの思い
空港に向かうまでの時間、滞在中の取り組みを振り返り、それぞれの思いや今後の課題を共有しました。
今回はPOCでの渡航でしたが、実際に現地を肌で感じ、現地での需要や発見に沿ってその場で予定を変更したり、渡航前には想像できなかった学びに沿って、臨機応変に内容を調整しよりよいPOCを実現しました。決して楽しいことばかりではなかったですが、メンバーそれぞれが思い思いに今感じていることを共有し、中には涙ながらに話をするメンバーもいました。いろんな感情がこみ上げてくるのも、この1週間真剣に取り組み、コムエンジのアクションプログラムとして何が出来るのか、を考え続けたからだと思います。
また、想いをぶつけるだけでなく、このPOCから、今後どのようにして課題解決していくか、も改めてブラッシュアップしていきました。
渡航前のイメージだけではわからなかったことが、今回の滞在で明らかになり、既にさまざまなアイデアが思いつく中で、現地の人を思いを第一に考え、それを実現していくにはどうしたらいいか、帰国してからの取り組みに心を一つにし、空港を後にしました。
空港到着後は、涙涙のお別れ。一緒に帰国するのに、みんなでハグ!
この1週間の出来事が走馬灯のように浮かび、達成感でいっぱいになりました。
最後はみんなで記念撮影!
タイを経由し、みんなで無事成田空港に到着しました。
Day6:微力であっても無力じゃない
アクションプログラムの取り組みは、すぐに何がが実現できるわけでもなければ、課題が解決されるわけではないです。
さらに言うと、ネパールやカトマンズから、助けてほしいと言われたわけではないのに、ただでさえ忙しい本務と掛け持ちしながら、有志で集まったたった10名程のメンバーが他国の課題解決に向けて取り組んでいます。1企業のたった10数名のメンバーが動いたところで、カトマンズという街への速攻性のある影響力にはほど遠いかもしれませんが、こうした一歩ずつの行動が、必ず未来への一歩に変わることを信じて取り組んでいます。
この活動を通して、おいしいごはんが十分に食べられること、ごはんが買えるだけのお金があること、任せてもらえる仕事があること、交通の便が整っていること、街がきれいなこと。といった、私たちにとっては息をすることと同じように当たり前のことが、海を渡ればまったく当たり前ではなく、全てにおいて恵まれていると実感します。一方で、私たちの価値観での”幸せ”や”便利さ”は、必ずしも相手の”幸せ”や”便利さ”に値するわけではなく、よかれと思っての行動も、”価値観の押しつけ”と紙一重だったりもします。
日本に住んでいれば、このクオリティが基準となり、それ以下と感じてしまうと、もっとこうあるべき!と思いがちですが、実際今回渡航して出会った人たちは、いつも笑顔で私たちを受け入れてくれ、惜しむことなくごはんを分けてくれ、日本という国がすごいんでしょ?と言わんばかりに尊敬さえもしてくれました。一見、ネパールとは違うから、と線引きされてるのかもですが、そこまで発展しなくても、ここにもきちんと幸せがある。と考えてるような気もしました。
とはいえ、会社を上げての取り組みだからこそ、きちんと形にしていく必要があります。
今後の取り組みは、より具体的に、ビジネスにつながるゴミ問題を解決できる方法を模索していくことになります。
発展してるから、便利だから絶対にいい、ということではなく、そこには必ず現地の声に耳を傾けることが必要不可欠で、”やってあげている”ということではなく、現地の想いに寄り添いながら、少しでも課題解決できるよう、エンジだからこそ出来ること、で解決を目指します。
個人的には、この少しずつの歩み寄りが連鎖となり、今後大きな変化につながる事を願いますし、
もし、この取り組みが今後万が一うまくいかなかったとしても、現地からヘルプの声があがればすぐに寄り添える、心に余裕のある人間になってたいと思いました。そのためにも、十分な経験や知見を蓄え、自分の心が豊かでいられるよう、過ごしていきたいと強く思えた1週間でした。
知ってしまった以上、見過ごすことはできない。
EGAO(笑顔)がいいね!ネパールLove with Youというスローガンのもと、チームネパールはこれからもネパール・カトマンズのごみ問題に取り組んでいきます。
長きにわたった渡航記もこれにて完結!
すこしでも、エンジの取り組み、アクションプログラムの取り組みに興味をもっていただけましたら幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
ナマステ!