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【アクションプログラム】マラウイ渡航レポ
~教育問題解決への挑戦④~

SDGs アクションプログラム

2025.06.09

【アクションプログラム】マラウイ渡航レポ<br>~教育問題解決への挑戦④~

Writer

SDGs推進室

清水 さち

はじめに

こんにちは!SDGs推進室の清水です。
前回ご紹介したSIFAの翌日、ショッピングモールでVRゴーグルの体験ブースを出展しました。
今回はそちらの様子と、帰国までの様子をお届けします!

ショッピングモールでVRゴーグルの体験会を開催!

リロングウェ市内の、比較的富裕層向けのショッピングモール”Gateway Mall”というところで、VRゴーグルの体験ブースを出展しました。
メインゲートのエントランスの真ん中にテーブルを設置し、早速セッティング開始。

体験ブースの準備をする様子

昨日の体験ブースより少し値上げして、16才以下を2,000MWK、それ以上を5,000MWKで設定しました。

午前はモールに来る人がまばらだったがのですが、ランチ終わりには家族連れが大勢来てくれました。

体験ブースの様子

日本から、秘密兵器の相撲スーツを持参してたのですが、ちょうど着たタイミングでもあったため、その効果もあり、17名(大人5名、小人12名)が体験してくれました。特徴としては、家族連れで来られた親が子どもに経験させてあげるパターンが多かったです。子供が少しでも興味を示し、それに応えるべくして喜ばせてあげたい、経験させてあげたい、と思う親心は万国共通であることも再認識しました。
※VRゴーグルは、10歳以上の方の利用を推奨しており、それ以下の年齢のお子さんが利用される場合は、自己責任としてご利用いただくことを承諾委した上で体験していただきました。

VR体験を楽しむ子どもたちの様子

次回開催に向けて・・・

モールでの体験会を終え、午後は次回イベント会場候補地に視察に行きました。
前回・今回の経験をふまえ、より大きな会場で、バージョンアップしたプログラムでの開催を目標にすべく、会場を先に見る事で、規模間の確認や、モチベーションをあげに向かいました。

視察した会場の写真

今回視察したクロスロードホテルの敷地内にあるホールは、収容人数300人!その分利用料は張りますが、結婚式会場としても使われる大ホールとは別に講堂もあり、いろんなプログラムで使い方を分けれそうでした。また、敷地内には飲食店や駐車場もあるので、イベント全体を見ても使い勝手はよさそうで、運営方法についてはいろんなやり方が出来そうでした。

視察した会場の写真

見学後は、滞在期間中の活動やイベントの振り返りを行いました。
全員で意見交換しながら進める事で、特にイベントの運営については、課題や改善案も明確になり、帰国してからすぐに取りかかれることや、
長期的に検討が必要なものなど、ひとつづつ洗い出すことができました。

振り返りの様子

さいごに

今回の渡航の目的は、1年後に起業家を輩出できるような仕組み/コミュニティ/プラットフォームを実装させるための一歩​の実現に向けたPoCでした。エンジとしては、教育課題解決の一環として、ただただそういった実現に向けて進めるだけでなく、最終的なゴールである、「マラウイの人自身で教育課題解決の土台をつくる」x「収益化」に向かって、収益化できる仕組みを作る必要があります。
SIFAではさまざまなプログラムを用意し、学生と起業家をつなぐ仕組みやコミュニティもできました。PoCではありましたが、スポンサーや体験ブースから収益も得る事ができました。しかし、イベントを開催しないと収益化にならないというサイクルでは自走はできないので、まずは収入源確保に向けて、今後はリカーリング事業の継続検討も必要になってきます。加えて、エンジだからできることという観点も重要で、ICTを絡めた現地との協業が出来れば理想です。今回のVRゴーグルの技術体験の手ごたえからそこに着目し、エンジが他にも取り組む技術体験も絡めることで、さらに盛り上がるかもしれません。こうしたさまざまな観点から、あらゆる可能性を考え、活動はこれからも続きます。

帰りの車の中の写真

また、最新技術が素晴らしいということではなく、生活が豊かになると、それだけ選択肢も広がり経験する機会が増え、その分自身の視野も広がります。日本では当たり前のことかもしれないですが、マラウイの今の状況では、たくさんの機会やチャンスを逃してるのではないか、と感じました。でももしかしたら、”逃している”という感覚さえないのかもしれません。日本での何不自由ない環境が当たり前であるように、マラウイに住む人々にとっても、今の限られた環境が当たり前である可能性だってあります。もし、彼らにとって今よりもっとよい環境を知ったとしても、”そっちの方が絶対にいいに決まっている!”という価値観は日本人や先進国に住む私たちの固定観念なのかもしれません。やはり、自走するという点でも、一人ひとりが自分事として(起業家として)成果をあげ、彼ら自身が周囲に良い影響を与えることで、ポジティブなサイクルになっていくのではないか、と、帰りの飛行機で考えていました。

遠い、遠い国に住む、たくさんの可能性を持つマラウィアン。
距離は遠くても、心は身近に!引き続き、取り組んでいきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ジコモ!

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