社員ブログ
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スマートオペレーションサービス部サービスデリバリ部門
池田 直美
流しそうめんの記憶、恐るべし。
「なんか、流しそうめん食べに行きたいなー!この間、お山の中で食べたやつ」
これは、イベント参加の数日前に子どもが口にした言葉です。
実は、今回のイベントには申し込みをしていたものの、直前まで参加を迷っていました。
理由は、会場が自宅から遠く、車で約3時間もかかること。
里山保全活動は、春・夏・秋の年3回開催されており、我が家は昨年の夏に初めて参加しました。
しかしそのときは、渋滞に巻き込まれて大幅に遅刻し、メインの田んぼ清掃には間に合わず…。
それでも、流しそうめんだけはしっかり楽しみました。

その楽しかった記憶が、1年以上経った今でも、5歳の子どもの心に残っていたようです。
ちょうど今年の秋のイベント参加を迷っていたタイミングで、ふと飛び出したこの一言。
流しそうめんの記憶、恐るべし。― 5歳児の一言で、3時間ドライブが決定しました。
農作業当日!子どもたちの奮闘記
去年は大遅刻だったので今年こそは…と思っていたのに、結局ギリギリの到着。なんとか間に合い、いよいよ農作業がスタートしました。
5歳の上の子たちは、最初は少し恥ずかしがっていましたが、徐々に場に慣れ、積極的に作業を手伝ってくれました。

カマで稲の根元を刈り取り、3束たまったら紐で束ねて、柵に干していく作業。
最初はカマの使い方が分からず、「キコキコ」しているだけで全然切れず…笑
時間はかかりましたが、コツをつかむと、さくさくと稲刈りを進めていました。
3歳の下の子も、最初はもじもじしていましたが、お兄ちゃんたちを応援したり、稲を運んだりと、一生懸命お仕事してくれました。
悔やまれたのは虫よけ対策。
持ち物リストには「虫よけスプレー・長袖長ズボン」と書かれていたのに、油断してスプレーだけで済ませてしまい…。
田んぼへ向かう数分間で、下の子が何か所も刺されてしまい、ご機嫌ななめに。
急遽、駐車場の車まで長袖を取りに戻ることになりました。
虫よけスプレーだけでは、自然の猛者たちには勝てませんでした…!

自然の恵みを味わうランチタイム
田んぼでの作業が終わると、待ちに待ったランチタイム。

NPO法人しろい環境塾のスタッフの皆さんが準備してくださった、
野菜たっぷりの豚汁、炊き立てのご飯、そして秋の味覚・梨とぶどう。
作業後の外ごはんは格別です。
持ち物リストには「必要に応じておかずを持参」とありましたが、
豚汁の出汁がしっかり効いていて、ご飯が何杯でも進む美味しさで、持参したおかずが不要に感じるほどでした。

イベント終盤には、別チームが収穫した落花生やサツマイモを分けていただき、梨もおまけでいただきました。
(※例年は「田んぼ作業→畑作業→昼食」の流れですが、今回は雨予報のため、2チームに分かれて並行して作業を行いました)

農家さん、尊敬しかないです。
今回の秋の収穫イベントに参加して、改めて農作業の大変さを実感しました。

暑い中、蚊に刺されながら、中腰での作業はたった1時間でもくたくたに。
それを毎日、毎月、毎年続けてくださっている農家の皆さんには、頭が下がります。
また、当日は雨予報でしたが、恵みの雨がなければ作物は育ちません。
私たちが口にする食べ物は、自然の恵みと農家の方々のおかげなのだと、改めて感謝の気持ちが湧きました。
下の子がもう少し大きくなったら、ぜひまた参加したいです。

ただ、ひとつ残念だったことが…。
いただいた落花生は、殻付きのまま40分煮込んで食べるそうなのですが、
イベント後の週末は予定が詰まっていて、すぐに調理できず、腐らせてしまいました。とてもショックです。
農家の皆さん、本当に申し訳ありません。
次回参加される方は、翌日のスケジュールに余裕を持たせることをおすすめします!
落花生よ…次こそは美味しくいただくからね。
次はどんな“お山の思い出”ができるかな?
今回の体験を通して、子どもたちの成長や自然とのふれあい、そして食のありがたさを改めて感じることができました。
遠方での開催にもかかわらず、参加して本当によかったと思います。
何より、こうした貴重な機会を企画・運営してくださっているスタッフの皆さんに、心から感謝申し上げます。
季節ごとに違った魅力がある里山イベント。
自然の中で過ごす時間は、子どもたちにとっても、私たち大人にとっても、かけがえのない宝物になると感じました。
これからも、こうした素敵なイベントが続いていくことを願いつつ、また家族で参加できる日を楽しみにしています。
次はどんな“お山の思い出”ができるかな?今からワクワクしています!

