
入社後はまず東京オペレーションセンターの基盤担当を経験
大学では、懇意にしていた教授が刑事政策(犯罪の防止や犯罪者の矯正、社会復帰を目的とした対策などを研究する学問)を専門としていた縁で、刑事政策を専攻していました。非常に面倒見のいい先生で、学ぶ傍ら、刑務所を参観させていただいたこともあります。卒業後は、一時、公安職として刑務所の看守を務めた経験もあります。
現在の業務とはあまり関係がないようにも思えますが、実は最新の刑務所では、受刑者にICカードを持たせて一定の範囲で自由な行動を認めつつ、電子的に管理するといった取り組みも行われているんですね。そういった点では、現在の業務とも多少の関わりがあるのかなと思っています。
身の回りの環境が変化し、転職を考えたときに、候補に挙がったのが以前から興味のあったIT分野でした。目に見えない部分がどんどん新しくなっていくことに、利便性や将来性を感じていたこともあります。
IT分野は常に変化し続けています。最新の事柄がすぐに過去のものとなるため、経験がすべてではない業界なのではないかと考えました。今からでも最新の状況を勉強すれば、追いつけるのではないかと。常に学び続け、どんどん吸収することが自分の強みだと考えていたので、向いているのではないかと思いました。
入社後は、まず東京オペレーションセンター(TOC)の基盤担当を統括する部署に配属されました。基盤担当の作業員はマンホールの中に入り、ケーブルをつないだり、つなぎ替えたりする、非常に物理的な仕事です。普段、特に意識せず通っている道路のマンホール内で作業員が手を動かし、自分はそれを統制している。そうした業務には、最初は自分でも驚きました。同時に、ネットワークを縁の下から支える社会的意義も感じました。前職は人を監視する業務でしたが、今度は装置を監視する業務です。しかし、どちらも変わらず社会的意義を感じながら取り組めると思いました。
3年ほど従事した後、ジョブチャレンジに応募し、Flexible InterConnect(FIC)の販売支援業務に携わりました。社内公募のような形ですね。
FICは、お客さまの拠点と各種クラウドサービス、データセンターを閉域網でセキュアに接続するサービスです。当時、このようなサービスでの販売・構築支援は契約金額が固定的な契約形態が主流でした。一方で、FICは固定料金に加え、契約実績に応じて報酬が加算される成果連動型の契約形態を採用するなど、挑戦的な契約でした。その立ち上げに携われたことは、非常に良い経験となりました。当時の課長が「とりあえずやってみよう」というタイプの方だったことも大きかったように思います。
FICの販売と同時期に
テクニカルサポート業務も経験
FICの販売支援と同じころ、データ統合ソリューション「Informatica(インフォマティカ)」の立ち上げにも関わりました。データソリューションの分野は初めてでしたが、何をサービスとして立ち上げるかも決まっていない段階から携わらせていただきました。InformaticaはNTTの次期ITシステムにも採用されるシステムであり、もし停止すれば、その影響はグループ全体に及びます。絶対にトラブルを起こしてはいけないという、非常にプレッシャーのかかる環境だったことを覚えています。
その後、「テクニカルサポートも提供したい」という話になり、私がInformatica/Microsoft Azureのテクニカルサービスチームを立ち上げました。
お客さまからの問い合わせは、一次対応をベンダーの方に担っていただくことになっています。しかし、緊急度の高い問い合わせや、ベンダー側で対応方法を判断できない問い合わせのエスカレーションについては、基本的に私が対応し、旗振り役として方針を決定します。
テクニカルサポート業務を開始した当初は、自分のスキルや知識が足りず、お客さまから厳しいお叱りを受けることもありました。しかし、それが悔しくて必死にサービスについて勉強し、実機を操作してお客さまの課題を再現しました。さらに、ボトルネックが発生している箇所を可視化するため、全体の構成図を描いて実際のフローを検証したり、そもそもトラブルが発生しない仕組みを構築したりしました。そうした甲斐もあってか、徐々にお客さまの信頼を得て、任せていただくことも増えていきました。現在では急ぎの仕事であっても、「彼がいないなら来週でいい」と、お客さまが私の都合に合わせてスケジュールを変更してくださったり、時には一緒に飲みに行ったりするような間柄になりました。
立ち上げから5年ほどが経ち、部署の名称は変わりましたが、現在も5社程度のお客さまを継続して担当しています。現在も1カ月に約60件、1日平均約2件の問い合わせがあります。業務環境が徐々に良くなっているという手応えを感じているので、将来的には私の手を離れ、新人や若いメンバーに引き継げるといいなと思っています。


現在は金融分野の中規模SI構築業務において
PMを担当
現在は金融分野の中規模SI構築業務で、構築PMを務めています。提案に向けた見積もりの作成から要件の確定、契約後のネットワーク機器の設計・構築までを担います。さらに、お客さまへの引き渡し後は運用フェーズへ移行し、運用チームに引き継ぎます。そうした一連の業務をすべて担当しています。
金融分野のため、いい加減なことはできませんし、開発サイクルも非常に細かく管理されます。また、何度もリハーサルを重ねて、ようやくリリースにこぎ着けるなど、神経を使う案件が多い印象です。私は24時間365日の運用を担当しているわけではありませんが、やはりスピード感が求められていると感じています。
各プロジェクトを推進する上では、熱意を一番大切にしています。私自身、そこまでスキルが高い人間ではないので、お客さまに対して「こいつは何があっても最後まで逃げない」という安心感を与えられるような熱意が大切だと思っています。
実は私は心配性なので、常に最悪のケースを想像しています。ただ、そうしたケースが実際に起こることは、そう多くありません。「こうなったらまずいな」と思いつつも、最後は何とかなるだろうという姿勢で業務に臨んでいます。実際、チーム全員が同じ方向を向き、「絶対にやり遂げるんだ」という覚悟を持って臨むことで、厳しい日程の中でも、今のところたいていは何とかなっています。
常に勉強できる環境に身を置いていることには感謝しています。さまざまな経験を積むことができますし、何事にもチャレンジできるフィールドがこの会社にはあります。また、周囲には優秀な方も多く、ネットワーク、セキュリティ、プロジェクト進行、品質、予算、ベンダー調整、契約など、幅広い知識や実践力を身に付けられる環境です。
これまではネットワークを中心とした知識を身に付けることに注力していましたが、PMを務めるようになった現在は、国際資格PMP(Project Management Professional)を取得するなど、「PM力」を鍛えるための勉強に力を入れています。また、将来は経営コンサルタントの勉強もしてみたいと考えています。今後、中堅・中小企業にまで顧客を拡大する上で、コンサルティングを含め、ソリューションの提案から運用までワンストップで提供できれば理想的ではないでしょうか。
現在は7~8件の案件が走っており、忙しい時期が重なると本当に多忙になってしまいますが、常に楽しみながら業務にあたっています。
OFF TIME
息子が2人いて、まだ小さいので、オフタイムの過ごし方の中心は子育てですね。ご飯を作ったり、習い事の送迎をしたり。上の子はまだ私の仕事のことはよく分かっていないようですが、「何か人を助ける仕事をしている」と思っているらしく、「大人になったらお父さんみたいなエンジニアになりたい」と言ってくれています。

PROFILE
尾崎 光樹
入社後はTOC基盤担当、FIC販売支援担当、Informatica/Azureのテクニカルサポート業務PMなどを歴任。現在はPMとして中規模SI構築業務にあたる。
国際資格PMP(Project Management Professional)を取得。
