ドコモビジネス|NTTドコモビジネスエンジニアリング

平田 佳祐

未来ワーキング

セキュリティに関するSI業務での実績を生かし
新たな収益の軸となる新規事業を立ち上げたい

平田 佳祐

インターネットの世界で生きる決意を抱いて

インターネットの世界で生きる決意を抱いて

出身は広島県のド田舎で、遊ぶところが少なかったこともあり、父親のPCを借りてたまにネットサーフィンをしていました。ISDN回線しかないほど田舎だったので、Web閲覧がやっとでしたが。地域に関係なくさまざまな情報を取得できるインターネットに興味を持ち、専門的な技術を身に付けて、インターネット関連の会社で働きたいという思いがあったので、中学卒業後は高専に進学しました。高専では、情報工学を専攻してIT系の知識や技術を学びました。また、中学と高専ではソフトテニス部に所属し、キャプテンも務めました。

高専時代は島での寮生活で、時間があるときは、部活動か海に行くか、たまにPCを自作するような毎日でした。就活シーズンを迎え、目指したのはやはりインターネット関連の会社です。インターネットといえばOCNという思いがあり、その運用管理をNTTドコモビジネスエンジニアリング(以下、dBE)が担っていることが分かり、エントリーして入社することができました。

最初に配属されたのは、法人向け音声系サービスのフロント・設備の担当で、24時間365日体制の輪番勤務でした。大規模な故障が発生したときには、お客さまからの電話対応に追われることもあり、あらためて担当業務の重要性を再認識しました。

SIのスペシャリストとしての才能が開花する

入社3年目に異動になり、電話系のフロントという“守り”の業務からお客さまにサービスを提供する“攻め”のSI業務に変わりました。当時、まだ日本では導入件数の少なかったクラウド型セキュリティサービス「Zscaler」を中心に、エンドポイントにおける不審な挙動を検知し迅速な対応を支援するEDRや、ファイアウォールの担当になりました。お客さまのご要望を踏まえて要件定義を行い、設計・構築・運用まで持っていく仕事です。こうしたプロセスについての知識がないまま着任したため、最初は分からないことばかりでした。とはいえ、最先端のサービスに触れることで日々新たな発見や学びがあるので、非常に楽しかったですね。

異動から1年ほど経ったころ、SI業務で金融系のお客さまのセキュリティ案件に参画したときのことです。お客さまは主要なシステムを別ベンダーで構築されていて、言わば奪取のために切り込んだ案件でした。新参者の我々は、初めてお客さまのシステムに触れるため、お客さま独自のポリシーやルール、習慣などの作法を知るために、打ち合わせの後などに、いろいろな質問を投げかけて知識を吸収し、徐々に密な関係性を構築していきました。そのうえレガシーなシステムだったため、セキュリティ対策としてEDR製品を導入すると、トラブルが発生しました。それでも諦めることなく、製品ベンダーなどと連携して困難を乗り越え、課題を解決できたときの達成感は大きなものでした。その経験が、現在の仕事の自信にもつながっています。

2021年からはネットワーク品質を可視化するサービスである「お客さま体感品質モニタリング」の運営業務に従事しています。コロナ禍を機にリモートワークが普及し、オンライン会議などの利用頻度が高まりました。それに伴って多発するようになった、通信品質低下の原因を推定することが主な業務です。ネットワークの知識やスキルを駆使して、原因を割り出し、スピーディに解決できたときには、お客さまにも喜ばれますが、なにより自分自身にとって最高にうれしい瞬間です。

さらに現業に加えて、Wi-Fi構築や、工場などの製造設備や制御システムを狙うサイバー攻撃からの防御を目的としたセキュリティ対策である「OTセキュリティ」に関するSI業務も兼務しています。OTセキュリティは国内に前例の少ない最先端の技術領域で、日々新たな知識やスキルをどんどん吸収できるため、モチベーションも高まります。いつか特定の分野で、これだけは日本国内で誰にも負けないといったスキルを身に付けたいと真剣に思っています。

SIのスペシャリストとしての才能が開花する

第一線で活躍する <br>セキュリティエンジニアを目指して

第一線で活躍する
セキュリティエンジニアを目指して

未来ワーキングの存在は知っていましたが、自分に白羽の矢が立つとは考えていませんでした。正直、日々の業務で手一杯でしたし、セキュリティのSI業務に専念して経験を積んでいきたい気持ちがありました。そんなときに上司から「自身のスキルをアップデートするのも大事だけど、会社の未来を考える機会も必要じゃないか」とアドバイスいただき、その視点は自分の未来にとっても重要だと感じ、参加を決めました

未来ワーキングには、各業務の第一線で活躍するメンバーが集まっているため、学ぶことが多いです。具体的には、分かりやすい資料のつくり方や伝わりやすい話し方のニュアンスなど、業務に生かせる細かい所作を吸収しています。ミーティングでは、通常の視点ではなく、言わば事業部長レベルの視点で会社の課題や問題などに向き合います。とはいえ、メンバー間で議論した施策を実現するには課題も多く、なかなか思う通りに進まないというのも事実です。1つの成果としては、会社の未来を考えて、変わるべき姿やそのための施策を盛り込んだ提言書をつくり、事業部長に提案したことが挙げられます。その提言書にもとづき、新たな施策の検討などを進めています。個人的には、セキュリティ分野のSI業務で培った知識やスキルを生かした新規事業をいつか立ち上げたいと考えています

他社で働く友人などの話を聞くと、dBEはより働きやすくホワイトな環境だと感じています。特にコロナ禍以降は、リモートスタンダードな働き方となり、遠方で暮らしながら業務ができたり、フレックスを用いて仕事の合間に私用を済ませたり、仕事とプライベートを両立できる環境が整備されている印象があります。

将来の夢は、業界の第一線で活躍するセキュリティエンジニアになることです。そのために今後もたくさんのSI業務を手掛け、セキュリティに関する知見を深め、徐々にステップアップしていきたいです。インターネットセキュリティの世界はイタチごっこで、新しい対策が出たらすぐに次の新しい攻撃が出てきます。不謹慎な言い方かもしれませんが、そこが面白くて、学びの機会も多く、日々の仕事のモチベーションにつながっています。

座右の銘は「失敗は成功のもと」。これは、石橋を叩いて渡る慎重派である自分自身を戒める意味もあります。いまや数年がかりでシステムを構築するウォーターフォール開発は、時代遅れで、短い期間でトライアンドエラーを繰り返し、スピーディにシステムを組み上げるアジャイル開発が主流です。だからこそ、失敗を糧として成功につなげていく姿勢を持ち続けたいと思うのです。

OFF TIME
最近、念願のバイクを購入しました。カワサキの旧車で、地元の先輩が乗っていた憧れのバイクです。休日はツーリングに出かけることが多いのですが、希少なバイクなのでいろいろと気を遣うことは多いですね。将来は、気ままに愛車の整備ができるガレージ付きの家に住みたいと思っています。

平田 佳祐

PROFILE

平田 佳祐

子どものころから憧れていたインターネット関連の仕事を目指し、2016年にNTTドコモビジネスエンジニアリングに入社。現在、ネットワークの品質やトラフィックを可視化するサービスの運営業務に従事している。2023年よりWi-Fi構築やOTセキュリティに関するSI業務も兼務。日本一のセキュリティエンジニアになることを夢見ている。

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