ドコモビジネス|NTTコム エンジニアリング

井上 直佳

GLOBAL

グローバルネットワークに
精通するオールラウンダーは
社会課題の解決を胸に世界の拠点を結び続ける

井上 直佳

新たな活躍の場を求めて建設会社からIT業界へ

新たな活躍の場を求めて建設会社からIT業界へ

大学に通いながら情報系の専門学校に通うというダブルスクールを経験したのち、不動産業界でキャリアをスタートしました。ゼネコンで、営業としてマンションを建設する業務に携わりながら、入居者向けのインターネットサービスの企画も担当していました。3年ほど経ったころ、いろいろな世界を見て視野を広げる重要性に気づき、転職を決意。携帯電話用のアプリ開発会社に入社しました。そこで働いているときにご縁があり、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の法人営業支援に出向することになりました。

自分がNTTグループの会社で働くことになるとは思っていなかったのですが、出向してみると、大企業のお客さまなどを担当するメンバーたちの話が理路整然としていて分かりやすく、仕事の回し方も巧みなことに驚きました。そういった姿を目にするうちに、このような現場で働きたいという思いが募っていきました。さらに、チャレンジがしやすく、チームとして周囲が支えてくれる環境や、ワークライフバランスを推進している点などにも魅力を感じ、そのままNTT Comで法人営業担当として働くようになりました。

学ぶ姿勢があれば英語が苦手でも活躍できる

国内ネットワークの法人営業担当として、11年ほど働きました。保険業界のお客さまがメインでしたので、全国拠点のネットワーク更改などの時期は非常に忙しかったです。それでも、休めるときにはしっかり休めるので、充実した日々が過ごせました。その後、営業より半歩下がった“1.5列目”と呼ばれるネットワーク構築支援を約2年経験したころに転機が訪れます。長年、現場で培ってきた国内ネットワークの経験を買われて、新たな活躍の場としてグローバルネットワークの部署へ異動することになりました。このタイミングで、NTTコム エンジニアリング(以下、コムエンジ)の社員として働くことになりました。

現在、グローバルネットワークをお客さまに提案する営業担当を1.5列目から支援するチームのリーダーを担当しています。案件のアサインに加えて、お客さまごとの提案から構築、保守、請求までの一連の営業支援をワンストップで提供できることがチームの強みです。営業担当のさまざまな困りごとをサポートする際には、私自身がもつ国内外のネットワークサービスの提供にまつわる各種業務経験や法人営業担当での経験が生かせます。世界中の日本企業に最適なネットワークサービスを提供することがミッションであり、関係各所と緊密に連携し、プロジェクトを円滑に進めていくオールラウンダーの仕事は楽しく、自身の挑戦や成長につながる機会も数多くあります。

日々の業務で、英語を使う機会も多いです。グローバル回線の調達を一手に担う、インドのNTTグループ会社とお客さまの現地法人の間に立って、英語で意思疎通の支援や合意を取りまとめることに加え、英語が苦手な営業担当のサポートとしてオンライン会議へ参加したり、メールの文面に認識の齟齬がないかをチェックするなんてこともチームでは行います。私は高校時代にカナダに少々語学留学した経験があるため、海外の人とのやりとりに抵抗感はありません。とはいえ、英語が得意というわけではなく、言葉がうまく出てこないことも多々あります(笑)。それでも、人とのコミュニケーションが好きならば、英語のスキルは問題ありません。昨今の翻訳ツールは充実していますし、ネイティブな英語が使える周りのメンバーも助けてくれるでしょう。英語を学びたい気持ちがあれば、働きながら使えるようになっていくはずです。

しかしながら、担当を命じられてすぐにできるような簡単な仕事でもありません。私も異動したばかりのころは分からないことが多く、ひたすら周囲に聞いては、徐々に業務を覚えていきました。やはり国内よりも海外案件の方が時間や費用もかかりますし、現地の通信キャリアの都合で変更が生じたり、段取り通りに工事が進まないことも多いというのが実感です。そのような経験を通じて、自分の失敗などを踏まえて、グローバルネットワークの営業支援に関するマニュアル制作を続けてきました。日々の業務で気付いたことはチームメンバーも随時更新してくれており、今では500ページほどのボリュームになっていますので、それを活用することで、おそらく私が異動してきたときより戸惑いは少なく、自己解決できるケースが増えていると思います。

先進技術と独自の発想で社会課題を解決する

先進技術と独自の発想で社会課題を解決する

コロナ禍でリモートワークが中心になったことを機に、長年住み慣れた東京を離れ、2023年より長野県の小諸市に移住しました。もともと長野には親戚がいて、子どものころから家族と遊びに行くことがあったので、それなりに土地勘はありました。ちょうど、ログハウスメーカーの分譲地が売りに出ていて、気に入ったので思い切って購入しました。現在、出社は月1回程度のフルリモートで働いています。仕事ではオンライン会議を利用する頻度が高いのですが、その際、私は背景をぼかしたり、バーチャルな背景を使ったりしません。家のままの背景で参加すると、ログハウスの室内がちょっといい雰囲気に映るのか、かっこいいですねと言われたりします(笑)。

このように、部署や担当業務によってはリモートワークが主体となるところもあり、また職場環境や業務内容などにより条件があえば地方に住まい(自宅住所)を移して働けることもコムエンジの魅力です。業務にもよりますが、私の所属するグローバルの部署はメンバー全員がフルリモートで日々の業務に当たっています。もちろん、チームプレーは必須ですので、頻繁にオンライン会議やチャットでのやり取りをしています。チームで作り上げた分厚いマニュアルに関する質問も、すぐにチャットで返答がある体制が整ってます。また、新しいメンバーが加入した際には1on1の面談を頻繁に行いますし、他のメンバーも気にかけてくれるので、不安に感じることはないと思います。月1回は必ず出社して、メンバー同士で顔合わせもしていますので大丈夫です。

2024年度にコムエンジのGlobal Work Sessionという活動があり、私も参加したのですが、グローバル業務を担当する社員たちが各職場から集まり、お互いの業務を紹介したり、ディスカッションをする中で、新規事業を検討する経験もしました。現在の業務を突き詰めることはもちろんですが、私にはもう1つ大きな夢があります。NTTグループが持つIoTなどの技術を活用して、日本国内の地域活性化や、日本を含む世界の食糧問題といった社会課題の解決に寄与することです。このような考えに至った背景には、地方に移住したことで、一年を通じて地元ワイナリーの手伝いや、合鴨農法や桃のブランディングなど、農作物をつくる体験を通じて学ぶ機会が増えたことが、影響していると思います。

学者だった母方の祖父から聞いた「白雲悠々去りまた来る 西窓一片残月淡し」という漢詩が私の座右の銘です。「どんなときでも、空を見上げれば変わらず雲がゆっくり動いている、窓の外には同じように月が出ている。あくせく頑張ったところで、世の中は変わらず淡々と進んでいく。焦らず奢らずどっしり構えていけ」と解釈しています。忙しいときや嫌なことがあったとき、この言葉を思い浮かべると「そうだよな」と気持ちが落ち着きます。

井上 直佳

PROFILE

井上 直佳

ゼネコンの企画・営業、アプリ開発会社を経て、コムエンジに入社。長年、国内ネットワークの法人営業や構築支援に従事。その経験を買われ、グローバルネットワークの提案支援チームへ異動し、現在チームリーダーとして活躍している。将来の夢は、ICTを活用して地域活性化や食糧問題といった社会課題を解決すること。

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