エンジニュース
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事業推進部 ヒューマンリソース部門
松岡 英晃
2026年7月4日、筑波大学 働く人への心理支援開発研究センターが主催する「働く人を支える企業×大学 共創フォーラム」に参加し、当社の取り組みをご紹介する機会をいただきました。
本フォーラムは、「実践・研究・人材育成をつなぐ心理支援の新しいかたち」をテーマに開催され、企業と大学が連携して働く人の課題解決に取り組む事例や研究成果が共有されました。当日は約200名の企業関係者や研究者が参加し、理論と実践を結び付ける貴重な学びの場となりました。
会場では、業界や企業規模を超えて、「社員の主体的な成長をどう支援するか」「データをどのように活用するか」「管理ではなく支援の仕組みをどう構築するか」といった共通の課題について活発な意見交換が行われ、多くの気づきを得ることができました。

私からは、
「社員起点の人的資本経営への挑戦 ~キャリア自律支援と学術連携の実践~」
をテーマに、筑波大学 働く人への心理支援開発研究センターとの共同研究を通じて取り組んできた内容をご紹介しました。
キャリア自律はなぜ重要なのか
社会や事業環境が大きく変化する中で、企業には変化への適応力が求められています。
同時に、社員一人ひとりにとっても、自ら学び、自ら考え、自らキャリアを切り拓く力の重要性が高まっています。
当社では、「会社のありたい姿」と「個人のありたい姿」の重なりを広げることを目指し、キャリア自律支援に取り組んでいます。
しかし、キャリア相談や研修などの施策を実施していても、キャリア自律が実際に組織へ浸透しているのか、何が促進要因・阻害要因となっているのか、またどのような施策が効果的なのかを客観的に把握することは容易ではありませんでした。
大学との共同研究で見えてきたこと
そこで私たちは、筑波大学 働く人への心理支援開発研究センターとの共同研究に取り組みました。
2026年には1,400名を超える社員の協力のもとキャリア自律サーベイを実施し、学術的な分析手法を活用して、キャリア自律と組織エンゲージメントの関係を検証しました。
その結果、キャリア自律の向上には、
⚫︎ 行動に移す
⚫︎ 仕事の意味を見出す
⚫︎ いきいきと働ける状態につながる
という段階的なプロセスが重要であることが見えてきました。
また、企業の実践知と大学が持つ研究知見を組み合わせることで、人事施策をより科学的かつ効果的に検討できる可能性も実感しています。

研究成果を社員一人ひとりの支援へ
私たちは、研究成果を論文や報告書で終わらせるのではなく、社員一人ひとりの成長支援につなげたいと考えています。
現在は共同研究の成果をもとに、
⚫︎ キャリア自律ナビゲーター
⚫︎ AIを活用したキャリアコンシェルジュ
などの仕組みづくりを進めています。
社員が自らの状態を理解し、次の一歩を考えやすくすることで、自律的なキャリア形成を後押ししていきたいと考えています。
学術連携の意味と価値について
講演の最後にお伝えしたのは、
「職場での経験や実践知だけでは解決できない課題がある」
ということです。
企業には豊富な実践があります。一方、大学には長年の研究によって蓄積された知見があります。
両者が連携することで、これまで見えなかった課題や新たな可能性が見えてきます。
私たち人事担当者やキャリアコンサルタントも、実践だけではなく学術や研究から学び続けることで、社員の皆さんへより良い支援を届けることができると考えています。

おわりに
今回のフォーラムを通じて改めて感じたのは、
「個人と組織がともに成長する関係づくり」の重要性です。
当社は、社員一人ひとりが自分らしいキャリアを描きながら活躍できる環境づくりを進めています。
これからも大学との共創や学術知見の活用を通じて、人と組織の持続的な成長を支え、「社員起点の人的資本経営」の実現に挑戦していきます。
