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ICTがつなぐ!マラウイとのオンラインワークショップの開催

SDGs アクションプログラム

2026.04.21

ICTがつなぐ!マラウイとのオンラインワークショップの開催

Writer

コミュニケーションプラットフォーム部クラウド&セキュリティ部門未来領域ビジネス共創PJ

山﨑 達也

はじめに

こんにちは!
コミュニケーションプラットフォーム部の山﨑です。

これまで、社員Blogにも掲載しているアクションプログラムの活動において、日本初?いや世界初?かもしれないマラウイとのオンラインワークショップを先日開催しました。
準備は大変でしたが、マラウイの学生にとってもアクションプログラムメンバーにとっても多くの学びと気付きを得られるイベントだったと思っています。
今回はそんなオンラインワークショップ開催までの経緯や、当日の様子をご紹介します!

日本からのオンライン支援活動

マラウイチームでは現地の教育課題という課題解決に取り組んでいます。
これまでの活動では、マラウイの現状の把握や、学生のニーズについてヒアリングを行ってきました。
そんな中で、「ビジネススキルを身に付けたい」という学生の声や、現地学生のICT知識が不足している課題を見つけ出しました。

一方で、アクションプログラムの中で「ICTを扱うエンジとしてのバリュー創出はどのように実現できるのか」という課題もありました。
そこで、これら両者の課題を解決できそうなアイデアを考えた結果、「マラウイの学生向けのオンラインワークショップを開催しよう!」という結論に至ったのです。
オンラインコンテンツといっても内容はさまざまですが、今回は学生たちに生成AIを体験してもらい、AI/ICTに対する理解度やそれらへの興味関心を深めてもらうことを目指しました。

しかし、アクションプログラムメンバーの力だけでオンラインワークショップを実現するにはハードルが高い部分がありました。
そこで、組織の垣根を超えた交流の場である「てらこや」に協力を依頼し、ワークショップの準備を一緒に進めていただけることになりました。

てらこやは最新技術をみんなで楽しく学び合うことも目的の一つとしています。
また、てらこやメンバーには生成AIに詳しい方もいるため、提供コンテンツに関するアイデアをたくさんいただき、とても心強かったです。相談を重ね、最終的なコンテンツ内容としては、Cursorという生成AIを利用して自由なダッシュボード作成の現場を体験するものに決めました。具体的にはダッシュボード作成用コードのリアルタイム生成や、そのコードを基にしたダッシュボード作成、カスタマイズなどを体験してもらう計画です。

遂にワークショップ当日!参加者は集まるのか?!

ワークショップのクオリティを上げるためにてらこやと何度も打ち合わせを行ったり、マラウイの学生へ周知をして参加者を募ったり、準備を進めていきました。
開催時刻は現地13時(=日本時間19時)を選んだりと、可能な限り学生が参加できるように調整に努めました。

ワークショップ前日時点での参加予定人数は14人でしたが、マラウイ人はかなりマイペースなので遅刻や当日ドタキャンはよくあることです。それがマラウイ人のかわいいところでもあるのですが、こちらとしては開始時刻までどうなるかわからないのでドキドキです。

ワークショップ当日。
アクションプログラム&てらこやメンバーは開始1時間程前から集まり、進め方や話す内容、役割分担を念入りに最終確認していきます。
改めての参加者へのリマインドも、手厚く行いました。

そしていよいよワークショップ開始の日本時間19時に。
はたして・・・。

無事にワークショップ開催!!

開始時刻になっても参加予定の学生たちが来ません。
これは周知に失敗したか・・・。

そう思いながらも、学生が来てくれることを辛抱強く待ちました。
すると、19時15分ぐらいから徐々に参加者が集まりはじめ、最終的には13名の学生が集まってくれました。これには日本側も一安心。

簡単なアイスブレイクを行ったあと、はじめに生成AIについての解説動画を見てもらいました。
この解説動画もアクションプログラム&てらこやメンバーで作成したものです。

そしていよいよ、Cursorを使ってダッシュボードを実際に作成する、生成AI体験のセッションに。
デザインの修正や取得するデーター項目など、カスタマイズできる部分は参加者から知りたい内容について案を出してもらいました。

すると、学生の一人が「出産時の妊婦の死亡率」というとても難しいワードを挙げ、日本側はすぐに理解ができず「?」状態。
時間はかかりましたが、学生が前述のとおりの数値を取得したいと思っていることを理解しました。
現代の日本では頻繁に目にしないデーターと予想しますが、マラウイでは今でも現実的な問題として起きているものであることをこの時に気付かされました。
そんな気付きや学びをマラウイと日本のそれぞれが得ながら、ワークショップの時間はあっという間に過ぎていきました。

オンラインのイベントを実施するうえで最も重要なのは安定した通信環境ですが、マラウイではWi-Fiがどこにでもあるというわけではありません。また、キャリアのデーター通信速度も速いわけではないので、ワークショップ中は何度も遅延が発生しました。
ですが、それでも熱心にコンテンツを観てくれて、積極的に発言してくれる学生ばかりで、マラウイ学生のやる気や意欲を強く感じました。

ワークショップ後にはアンケートを取らせてもらいました。
アンケート結果によると、マラウイではAIを学ぶスクールもあり、そこには200名を超える生徒が参加しているそうです。
ただしそれはマラウイ国民の中で、ほんの一握りの恵まれた人たちだけです。

おかれた環境次第で、学びへの意欲や可能性はさまざま。
アクションプログラムでは、誰にでも平等に学びの機会をもってもらえるような、そんな支援を目指していきたいと考えています。
その目標を達成できる日を夢見て、アクションプログラムメンバーは今後も日々活動し、コツコツと自分たちのできることに取り組んでいきます。

ワークショップを終えて

エンジからマラウイへのオンラインワークショップ開催は初めての試みでしたが、スムーズに運営できた点がよかったと思っています。

しかし、ワークショップ後に実施したアンケートの結果から、課題もいくつか見つかりました。
例えば、今回は参加者側の知識によるレベル分けをしなかったため、生成AIへの理解度にばらつきが出ました。
このギャップを埋めるためには、知識レベル別でのステップアップレクチャーを実施したり、ワークショップの内容を「動画+演習+Q&A+ミニテスト」にするなど、段階を踏んだハイブリッド形式にするのがよさそうです。

また、通信環境の重要性も改めて痛感しました。
学生がいつでもどこでも参加できるのが理想ですが、データー量が大きすぎると通信費など、学生側の負担もかかります。
もっとマラウイ現地にフィットしたボリュームや方法のワークショップを実施する必要がありそうです。

他にも、「より体系的な生成AIの使い方レクチャーを希望する」などの前向きなリクエストもたくさんありました。

今回は「初めてのワークショップを開催し、最後までやり切る」ことを目標にし、その観点では大成功だったと思います。
ただし前述のとおり、改善すべき課題がまだたくさんあることが分かりました。
そのため、今後はブラッシュアップを重ね、より上質なオンラインイベントをマラウイに提供できるようパワーアップさせていければと考えています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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